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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
2000年代

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130/296

その27 オマサ婆


ビール缶を上下に揺らし

開けた口に滴を垂らす

飲み口に吸い付いて

ヒューと啜る


「腹二杯になった」

満足の声をあげ

入れ歯を取り出して

付いたカスを舐めとる


生きてきた

己を張って

頭を下げず

傘寿を過ぎても

自分が最高

満洲の死線を乗り越えた

生命力は衰えない


オマサは語る

自分の思いを

愛しい自己を

何時間でも

何日でも


他人の話には

耳を貸さない

他人にはあまりしゃべらせない

オマサは罵る

〈ろくなもんじゃない〉他人を


燃える 燃える

オマサの口から出る炎


こなしのオマサ

と異名を取った

これぞ真骨頂


〈ばあか〉な他人を

こなし*まくる



 *こなす……人を悪し様に言う意の方言 




























 


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