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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
2000年代

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125/296

その22 自爆テロ


今日も

自爆テロがあった


己と同じく

懸命に日々を生きている

他者の命を

不意に奪い去る

テロの理不尽を

決して許さないが


心にかかるのは

それが一人の人間の

決死の行為であったこと


彼(彼女)が

自らの生を放り出す際に

思い浮かべたこと

念じたこと


ほろ酔い気分で

テレビを眺めている居間の

傍らに

命を断ち切る

決意をするまでに

追いこめられる命の群れが

息づいている世界


飲みごとの後

タクシーに乗った

「S駅とN駅とどっちが近いですか」

「アー、どっちも同じくらいですね」

「じゃあ、N駅へ行ってください」

「確か今、JRは遅れていますよ」

「えっ、どうして」

「人身事故があったらしくて」

「人身事故」

皮肉な笑いが浮かび

「と言うと、また自殺かね」

「まあ、そうでしょうね」

「ちょっ、とんでもない国だな、この国は」

不意に重なった

「自殺というのは、日本の自爆テロだろ。電車を止めてしまうんだから」                               




















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