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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
2000年代

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124/296

その21 手

ひからびて

皺がふえ

指も太くなったようだ


ある絵描きに

「きれいな手をしている」

と言われたものとは

すでに別物だろう


ワンちゃんの食事を

朝晩作っているからな

水洗いをして

大根を切る

カボチャを切る

唐芋を切る

冷凍された

鶏の胸肉を切る

包丁の使い方も

うまくなった

食器も洗うし


勤めから帰ると

休むまもなく

ワンちゃんの散歩

食事作り


台所に

定時に立つことになるとは

思いも寄らなかった


胸にわだかまる

悲しみと

疲れ


女房の親の家に

同居して十数年

サラリーマン生活も

二十年を越え

身過ぎ世過ぎの

世知辛さに

揉まれ濯がれ晒され

すっかり

褪色した


それよ

それ

ワンちゃんのせいじゃない




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