表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
1970年代

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/295

その12 寡婦


結婚して

何年

あん人はおったか

二十七の後家


女一人で

生きてきた


駅弁売り

二十年

張りがあった

よう働いた


気がついたら

息子がぐれとった


金やって

外食ばかりさせたから

そう言われた


うちは

外に出るのが好きやけん

皆としゃべって

買物して

ごはん食べて

ちょっとお酒のんで

そいでか


会社まできて

金せびる

打ち叩く

追い回す

家ん中

何にもなくなっとった


退職金

二百万

それ持って

うちは逃げた


――も

もう大人やから

突き放したがいい

あんたがおると

いつまでも甘える


肩身せまい

親戚の家の家政婦

寝たきりじいちゃんの世話

二月後

息子の傷害事件

知らせてきた

―刑務所に入ることになるやろう


居場所二度かえた

続かんのよ

また

親戚の家に戻ってきた


もうすぐ

息子が出所する

うちも

この家を出よう

どうなるあてもないけど

息子と一緒に

暮してやりたい


出べすけの虫が

また動きだしたと

この家の人

陰口するやろな


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ