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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
1970年代

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10/295

その10 窓際の椅子で    清水バス停

   窓際の椅子で


暖簾を吹き上げ

棕櫚竹の葉をそよがせ

麦茶を飲む私に

風が吹く


ブラインドとともに

光の縞が揺れ

テーブル毎に

吊り下げられた

ペンダントも揺れ


垂れ下がる

白い空

地表にへばりついた

灰色の街

その間を

六月の陽は埋め


風の中で

もう一度

麦茶を流しこむ

これっぽっちの幸福




   清水バス停


見上げれば

球場の建物が

青空の中に

屹立していた


齧り始めた

勤め人のくらしを

舌の上に転がしながら

アスファルトに

跳ねる陽差しを

眺めていた


風が

横に立つ女性の髪を

さらさらさらと

光らせた


〈この髪のようでありたい〉


路面の輝きが

空に溶けてしまうところ

光を散らしながら

バスが近づいてきた


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