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第一幕 結果発表です!

「お疲れ様です!モスマンの討伐、及びモスマンクイーンの討伐確認出来ました!」

「…はい?モスマン…クイーンですか?」

「?はい、金獅子の皆さんか追加で仕留めた1匹がA-モンスターのモスマンクイーンですよ?」

頭上にクエスチョンマークが見えそうな表情でスバルが報奨を受け取る、ギルド職員は上機嫌、こよりはと言えば、これもまた上機嫌である。

「これだけ稼げれば、私の欲しかった工房が増築出来ますね!」

「え?!こよりさんは鍛冶の適性もあるんですか?多才で羨ましいですよ、私なんて適性診断で接客以外無かったですから」

この世界で工房と言えば鍛冶であるが、こよりは超一流の魔法道具作製スキル持ちである、なんともチートスペックの持ち主であった。

「先生、もしかしてA-モンスターが居るの分かってました?」

「はい!皆の実力なら問題ないと思いましたが、やっぱり大丈夫でしたね!」

傍から見れば恐ろしい会話である、Bランクパーティーが単独で討伐するレベルのモンスターでは無いのである。

Bランクパーティーなら最低30人、B+パーティーでも15人以上の編成で挑むべき強敵がAランク帯に認定される通称ディザスター級である、事実この町のギルドでは誰も依頼を受けないヤバい仕事であった。

「それでは慣例通り、金獅子の皆さんにはディザスターハンターのタグをお渡しします、これがあれば結成から半年間の昇格制限が終わればすぐに昇格できるでしょうね」

ディザスターハンターは単独でディザスター級モンスターを討伐出来るパーティーにのみ与えられる特殊な称号である、1パーティーの平均的な編成人数が6人、多ければ10人以上である、その人数で討伐困難とされるディザスター級がどの程度の脅威かは想像に難くない。

「…ねぇ、よりちゃんって実は結構怖い?」

「そうだね…まさかいきなりそんなモンスターと戦うと思わないよね…」

「何言ってるんですか?先生が私達なら倒せると思うならその期待に応えるのが当然でしょう?何よりこうして無事に解決しましたしね」

こよりに聞こえないように話す二人にスバルが得意気に言う、どこまでもこより至上主義である。

「さあさ!折角稼いだんですから、建築資材とか、豪華な食事とかいろいろ買い物しましょう!」

「「「イェスマム!」」」

「「「うーん…」」」

数時間後のレストラン前での三人娘である。

「どうしたんですか?みんな難しい顔ですね」

「いやー…確かに美味しかったんだよ?でもねー…」

「そうだよね…うーん…」

「正直に言って、先生の料理をいつも食べてる私達にとってはランクダウンと言えますね…」

近くにいたあからさまな貴族達が目を剥いている、冒険者風情がここで食事していた事にも驚いたのであろうが、その上味に文句さえつけるとは、と。

「みんながそう言ってくれるのは嬉しいですが、実は最初から食事を楽しむために来たのではありません!」

「どういう事?」

こよりは不敵にほくそ笑みながら、そろそろです!と言った。

「そこの庶民、今そこの娘の料理がこの店より上と言ったな?」

まぁ嫌味ったらしい貴族のお手本の様な声が掛かる。

「ええ、このお店よりもおいしい料理をもっと手軽に提供できる自信がありますよ?」

ほぅ?と嫌味な貴族が嫌らしい笑みを浮かべる。

「………!?なん…だ…と?!う…美味すぎる!これがあの貧乏臭い材料で作った料理か?!」

「素晴らしい!この味があの食材費でできるとは!レシピをお教え願えませんか?!」

「お母様!わたくし、手掴みで食べる食事なんてって思ってましたけれど、こんなに美味しいなら作法なんて!」

その後、レシピの伝授を終えて礼金ととある約束を取り付けた金獅子一行は、町のすぐそばに設置したホームにてぐっすりと眠るのであった。

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