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それでも僕らは歩みを止めず  作者: 雰囲気イケメン
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第0話

初投稿です。拙い文章ですが大目に見ていただけると幸いです。

 事の始まりは米国テキサス州。"眼から光線が出る赤ん坊"が産まれたというニュースだった。


 以降、世界各地で"超常"が目撃され多くの科学者たちがそれらの研究に腐心したが原因は判然とせず。

 

 科学者たちはその原因不明の現象を「ラクテンス」と名付け、「ラクテンス」を持つ"超常者"を「進化せしプログレス」と呼んだ。


 時は流れ、「プログレス」が世界総人口の七割を占めるようになった現在。数十年続いた平和な時代も過ぎ去り、地球上の至る所で戦いの火蓋が切られていた。



 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 最近、何度も同じ夢を見る。


 僕の大切な人たちが次々に消えて行っちゃう夢。


 いくら手を伸ばしても、いくら声を張り上げて呼んでも、僕の前からいなくなってしまう。


 それでいつも居なくなって独りで泣いていると目が覚める。


 目覚めた僕はキッチンから聞こえる姉の鼻歌で安堵する。


 ―大丈夫だ、またいつもの夢だ


 いち早く姉の顔が見たくて、早足でキッチンへと向かう。


 キッチンには長い髪を一つにまとめた姉の美希(みき)が朝ごはんの卵焼きを作っていた。


「おはよう優希(ゆうき)、朝ごはんもう少しだからちょっと待ってて」


「うん、りょーかい」


「あとさっき(りん)ちゃんからもう少しで家に来るって連絡があったわよ」


 いつも通りの日常。


 それがあの夢を見た後は、どれだけ尊く大切なものなのかを考えさせてくれる。


 そしてあの夢が現実に起きたとしても絶対に離さないようしようと強く思った。






 違う。


 思うだけじゃ駄目だったんだ。


 今思えば、なぜこの時行動に起こさなかったのか不思議に思う。


 心のどこかで"俺"は平和ボケしていやがったんだ。


 未だにこの時のことを後悔する。


 この後、物語の歯車は最悪の方向に動き出すのだから-。

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