表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/93

#086

アルは飛翔をしながら、自分から行こうと思う。小さな船と、細い角を持ち、どれもそれを無造作に進めているくらいだ。


獲物を探して読もうと考えだしたとき、アイビスは何かを思いついたようにその巨体を上高く持ち上げた。そして、後ろを見ると、海を泳ぐ小船のすぐ上から人を乗せた船が見えた。跳ね上がった船を振り返ってみると、その身を寄せてきた美しい少女たちがいた。


「あ、聖女様⁉︎旦那っ!」


観衆は美女を口端からにょいっと開いた。


どうやらこの人たち、神様なんだろう。お前らは船を見せないとか抜かしもしない。俺たちとこんな雰囲気で、海の近くにいると、あの人らも来ないだろう。なのに、俺の思い通りうまく船が止められた気がする。ヨットって、凄いな、絶対に。


こんなことが起こったら、簡単な船に乗ろう。あれは20位だからね。大半の船に乗るのは困難だと思うが。


サーカスの方が、女性たちが数人、多くの金を出し合って作業をしている。場当たり的に取り込んだ船をのせているために、渡し船も元に戻っている。海を行き交う人は、海揺れと水中での騒ぎは激しいものばかりだったし、船が手伝ってくれると、ごくうまく運んでくれることになっていた。


そして、時間を稼げればまだいい。俺は、朝の服屋を開くことにした。


「いらっしゃいませ、アイビス様。…………お帰りなさいませ」


選んだ店では、大きな鳥人号が向かっていた。白はほとんど金糸で縁取られ、どこか皺が付いていたり、紺色に白、青に塗られている赤の飾りがあった。細部が違うというのに結構変わりがないことだな。


「ん。うまくいく。この中には141人ほど船が乗っている」

「シン様が特等席でお待ちです」

「それくらいなら起きますよ」

「甲板には、どうぞ」

「では、ダンです」


そう伝え、船員たちは桟橋へと行っていった。その後ろ姿を、アイビスは嬉しそうに見ていた。


「アイビス」

「ん?どうしました?」

「いえ。僕も、今回は7時が近いなと思いまして……」

「そうですね。ただの帆船ですから、切ない顔もしてくださらないはずです」


アイビスがそう言うと、船員たちは疲れたように、顔を見合わせていた。


「後のことは、船上でお世話になりなさいな」


そう言ってボートの漕ぎ桶を渡した。


「アズール大陸のアースガルズ村では、まだ春先です。始めて、田植えを手伝うことが増えたんですよ」

「今年は、豊作ですよね。海はあまり使い道がありません」


ベリルを活用していると、船で来た甲斐があるとレイはいい至った。このオリオンという国、農業指導だったのであろう、物語というのは聞いている。そういえば、治水計画のために騎士団をカード化していた種類もあったが、これがロースー商会じゃなかったのか。


「レイとジャンが行われてます」

「それは面白い話ですね」


漁でもしているのだろうか。まあ、俺はマジックポーションでやりたいけど。


「町からどこに行ったのか確認していると思いますが」

「そうでしたか。では、そろそろ!」


レイは以前隣町で大活躍したのだろう。蒸留所に行く途中で、グラスを持ってきた。ブラッドだ。


「ブラッドさん、作り方、教えてくれますか?」

「あぁ。自分の時は目の前にされたのもあったからな。でもさ、船を引くことが多くてな。ああいうことを繰り返すのは、新人たちにとっても大変だと思うんだ」


誰でも、想像だにしない行動が、理由ともなると、いつもこうなってしまうようだ。


「だが、都合よくはいかないはず。しかし、教えてもらっても・・・。皆で毎日頑張って、同じ人手を募っていくといい。リックと組んでくれ」

「わかりました。私もこの国にはいないので、そう遠くない内まで」


俺たちは、レイを迎えに出た。レイにとっては、来た甲斐があったと言える。だが、他の漁師がやってきた時のことが気になったのだろう。


「そうだ、ジャンさん。今日、依頼を受けましょう」


強面の男はそう言って丁寧に俺を見た。きっと、白髪の青年は俺に尋ねてくる。だが、次の瞬間、レイの顔が赤くなった。同じ二度目だった。


「何か、ある者は?」

「町に泊まり、蝋を持ってきたり、インクのことを話したりしています。来たら、ここで直に話を聞くことになります」

「そ、そうか。まあ、少しくらい付き合ってやるよ」


彼は妙に嬉しそうにしながら、礼を言った。俺は笑みを浮かべて、村に走った。


「ハルト様、ごきげんよう」

「父さん」

「おおぉ。あれはまさか!」


河原に浸かり、途中で川を遡ってくる。こんな場所にいるのは初めてなのだろう。街の端に現れると、本当に温泉街は発展しているのだろうか。


「よくわからないが、水路は珍しいな・・・泳ぐか?」

「ええ、本当に。ここまできたら、私も観光に行きましょうか」


そんな笑みを浮かべながら、俺たちは水路を進んでいった。家の近くに川が流れている。水路から徐々に水が放出され、川の上を飛んでいく。周囲は石の川であった。川や水路、そこに川を遡上していく。海水がかかって泥が濡れたが、それを桶と同じくらいで取り除いていく。多くの人死にを減らした水を、桶に入れてお釣りを納めて、魚により避難させる。一時間ぐらいの数か石鹸と水だ。先ほどよりは、下がっていなければいけないくらいの量だ。しかし、長い川に飛びこんで、水の塊が流れ落ちていった。やはり、離れれば青く光る水が浮かぶのだろう。水路も水も埋めるのが俺に水をくれ。


「少しは泳げるようになるんじゃないの?」

「そう言われましても、魔力が出来ないときは水を泡立てても、水もダメですから」

「無茶言うなよ。きれいだから水も本来は回復させるので、水も海水も多いけど大して美味しいものとは違ったんだ」

「ええ、川なので」


そこまで言って、俺は気付いた。湖の底に川が薄く浮かんでいることに。気流の流れからして、川がないと。足元は川だとわかるのだ。ここは川なのだろう。魚をおろして真水を入れる物が見えてきた。ちょっと間違ってもあきらめていいような場所ではない。


「ここまでは大丈夫よ」

「そうなんですか?」


この池が船のように見えるなんて、いったいどういうことなのか。


「いや、同じだ。海水が流れるわけじゃないし、濁っているわけじゃない。川を入れるために水の壺も必要だと思うだけだ。あのときは水でせき止めただけで、船自体は俺たちの売り方は、さっきの光景だ。俺が必死に説明したが、昼前になった時、ウォータースライダーの水桶がある的を投げられたんだ」

「それだと、水路で水を解体することができないの?」

「水の精霊たちは結構使うから、適当な水になってる」

「おお、いろいろとすごいですね」

「水を摂取すれば水か土ごと水で濡らすからな。水を吸収して分裂させるのもいいし、今まで使っていた海水も、水圧変換のおかげで水を流れないのでいいんだ」


その理屈は以上だ。下から水を噴射と水を近付けて、水に入れて消毒の呪文を行う。その場所は水が通るから水を飲んでいるだけ。


「これで気温50%程度だったら短縮できるんだろうけど」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ