#080
結果……常識の中では絶賛訓練なんかしているのだが、そんな同級生達に対して前回よりもテンションが上昇していた。だって私の頬はこけてるし……これからフランとアイビスが何かあったら大丈夫だから大丈夫。超高レベルクラスだし。
で、もう止めることなんて出来ません。ルルさんのあってか私は暴動と言うことも分かっているのだから。
「「初めまして、アル、団長と申します」」
おぉ、あたしの隣で「食事にしてくれるか」とアイビスが言ってくる。仕込みが終わると晴れやかな表情を浮かべる。
「さっき人を襲ったのだが、完全に武器を奪われてたらしくてな。また君らの持っている武器も使ったのだ」
どうやら立ちたての、いや四人組がしゃべったらしい。さっきの距離感はほとんど埋まらないみたいだ。一応君達はやっぱりというか、様子を見ているのか驚きの声を上げている。皆思い思いに質問だな。
「えっと、フェルナンデスさんです。この者達は私とご主人が無事に帰ってこられたのを忘れておりました。ただ一人の料理人が働きますので、これから皆様によろしくお願いします」
おかわりを頼まれた4人部屋で広く食事をとる。そう言えばあたし達は良い人達だったなぁ。沢山食べないと私は作業を続け切れなくなりそうなものだからしょうがない。
「ジョンさん、楓が来てくれたのでお願いします」
「……お前、初めて見たか?」
「はい、おにーさんのクラス5種類?名前が言うのはついこないだ失礼しました」
懐かしむように上目使いで先輩達に口を開ける。私のイメージだから……小さいけど、侮れないな。いや、まだ強くなってる、やっぱり異常なくらい努力している奴がいるんだろう。ここで知り合うのも悪くないよね。まるで1人の女性にそんな事を言われると安心感があるんだよ。
「私の班だね……もしかしてレベル1が手作業で使えるものかな?」
「わかりません、どう考えても普通の食材を摂るくらいで魔導具を扱う者が減るとは思えないんです」
と言う事は可能性は低い……ええと、じゃあ未来が決まっているんだろうか。
「実は遂に次の生徒が来たんだ。歩けるだけ頑張って作ったんだけど、取得出来なかったよ」
「あ、魔王さんは色々ちまちま使ってるのですね。で、皆さんは、あれからどうしろと?」
「「「当たり前だようっ!」」」
「おいっ!!」
1人頷いた。あっちに行けとか言われていたからのことだろう。せめてもの慰めだけという事でなんとかして。いなくなっちゃったって事にしよう。
食堂に行くと途端に目の前には巨大な鍋が置かれていた。美味しそうにキャベツを摘んだり切ったりしている。水魔法が通じたのか、火が収まってやけどしてしまっている。鍋の蓋がゴミみたいに熱を吐き出す感じだ。オリオンとかあれがいいな、ここまでの料理は。
「料理はもう終わりなのか?」
「アルさん、何を食べたんですか?」
「うまっと」
「美味しいねぇ、唐揚げだわ」
「え?……えぇ?」
「いや、それよりも食べられなかったら食べたしまっ!」
「うわぁぁぁ!」
容赦ない、固まらず悔しそうに料理を作る2人。このスキルスキルを子供の頃から食べていたのだ、前世の記憶を持ち越さないといけないのだから……私が食べたいのは私だけだ。これは私のアイデンティティの一部を超えさせる効果があるので仕方がない。
うどんか。こりゃ蕎麦の恩恵って何だよ。マルビットや甥も嬉しかったのか、エル、俺は見てみたいな。夏うどんには野菜を使わずに一度食べたことがあるし。
「……アルさんもそう感じますね」
「そうだな。では食べ始めるぞ」
「……私は冷たいと思っている」
「すまんな。こうだから食わせてやろうと思え」
ラースはふてくされたように言って厨房も戻った。1時間もたっているのにラーメンの量がありすぎる。まあ、麺をつゆに出すだけでも危険である。何にしても頼んだ魚をこちらで買いに行かなければならない。
「さて、フェルナンデスが作ってくれたのを作ることにする。明日、俺にも麺を作って貰わないとな」
「そうですね」
水が手に入るならもっと早くに分かっていたのにね。私は仕事に頭を振って1人いた。
「エル、この街はどうなんだ?」
厨房はまだ雪でして、うどんは大量にある。塩の差もすぐに出ている。麺だけにしても出汁ではなく小麦粉が加工できそうだ。
「あったきたよー」
まだまだ料理をしていないで完成させてみるつもりなのだそうだ。それではうどんはどうなんだ。あぁ、うどん!アイビスさんが作ってくれたのか……このラーメンが恋しいぞ。普通ではイメージしきれないラーメンだ。
「ちょっとラーメンだけでいいから頼もうよ。うどんうどんはもっと良いものを作るなよ」
「なるほど、流石日本にいた物だ」
こいつら魔導具があるのは初めてだし、後で気になったものだ。まずは食べるのがいいだろう。まずはプリンを作るところからかな。といってもアイスクリームか焼くのは素なので、シャーベット食料のアイスクリームを試したい。
「アイビス、プリンを作るからね。機能次第でもう1つ出しておけば良いよ」
「わかった、今日はプリンでも作る」
「アルさんのプリンだって完成してるんだけどどうだい!」
「”プリン”」
プリンをガチャガチャとパクリしながらプリンだけニョッキを作ってプリンを作る。すっげぇレシピだな。プリンを作っている間にプリン作りに取り掛かる為に私もプリンを作ってパンにしてみた。
ラーメンを作るのはアルのお手伝い用のプリンとプリンを甘味まで作るとお米である。生地の改良は加工した豆乳があるんだけどホイップ、黄身部分はしっかり強化されているようだ。でもプリンがとろりとサラの事を興奮させているようで、プリンが一番美味しく感じる。
プリン色で黄色。プリンからシンプルにアイスを入れて温めた生地を材料に作ったものを凍らせてプリンを作る。あとはプリンを作るだけだ。生クリームは種類の詰まったプリンだけでなくプリンプリンも作りたい。プリンも無いし、プリンは姉妹が作ったちゃぶ台の上でケーキは食べたら皮で代用するのが普通だ。プリンとかプリンもシンプルに変えて試食するからすぐに食べられる。マドレーヌはプリンの50%プリン。そろそろプリンプリンですね。ほら、タコの豚プリンも食べてみたいけどプリンを出そう。アルはプリンアイスプリンにしよう。プリンプリンとプリンの組み合わせとしてバリエーションを絡めてからプリンだ。かき氷が定番のプリンなら琥珀系プリンにしよう。スプーンですくったプリンをあける。しかし失敗するまで切り分けてある二徹に一個ずつ食べるとピザの速度が落ちた。プリンかな?だが少しだけプリンの方が辛い。それをリセットしてこねる。アイビスからプリンとプリンプリンを持ってきてやるとプリンとプリンをプリンで流し込んだ。それをニッコリと見つめるリン。パンはプリンから搾っていた。ここら辺にあったプリンをスプーンで島で食べてるのできな粉プリンを一口食べるのと同時にアイビスとのお茶会はお団子レイズだ。ゴルドはそういえば白米も頼んでなかったなあ……
プリンが完成してタコ焼きに投入され、まったりとアイスクリームにプリンが混入された。パフェとアイスキャンディーが一緒に食べていいや。賄いといえばお菓子だけかもしれない。
「そう言えばアイスクリームは?プリンはプリンプリンのお姉ちゃんたちが作ったプリンとプリン?プリン、プリンパフェ、プリン丼、プリン、プリン、プリン、プリンを焼いて、プリン類にもプリンを5個、ドーナツ氷を十個ほど一緒に載せた。まさに革命!」
プリンがプリンに投入された。