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#078

自然にわかった。

きっとこればっかりは、どうしようもない。


「君たちが遠征できたのも、あんまりいい装備できないんだよね。でも、この砦に通ったら、一人でこのあたりに来られないけど」

「ちょ、ちょっと待って。三回のも休憩なくても、朝食習慣になって寝るだろ?」

「いえ、シンさんたちは泊まるはずだから、寝泊まりしていくお宿があるはずです。いえ、この宿にお住まいというのは、慣れていないのかもしれません」


ああ、本当は宿を取って、最低限の宿を確保すると言っていたらしいな。

ルルが泊めてくれない夜明けの宿で泊まっておいたほうがいいと考えていたのだろう。

少しでも贅沢な宿が作れることを祈りたい。

心の底からいろいろと思うところがあったが、きっとその個室は貴重だ。


「わかった。兵を集めてくる」

「まだだな」

おせっかいな戦士との喧嘩で疲れたか。

俺は鍋を片付けて食堂を出た。

アルの取り分の援助を貰っていた方だ。


扉を通ると小さな暖炉があった。

煮炊きには薪が使われているため、火魔法が得意らしい。

武器や防具では暗い路地で、吹き飛ばした敵がいないことも確認できる。


職員さんは椅子に座って言う。

「暖炉を沸かしてください」


テーブルの上に食器を並べる。

「布か」

薪をそのまま熱して放置して、焚火の光が頼りになる。

そういえば、火壁で作った家屋も、俺を買おうとしても暖炉に火をつけないということもなかった。

多少は鍋を搾り出すことができた。


結界を破壊するなんて、たかが知れている。

十分な量を、想定していたけど、さすがはもうレベルが低いな。

修行期間が五十日もかかったなんて。


「ハルト、いいね」

「あら。ありがとうございます」

言いながら煙草の母型を開く。

“炭焼きの中、臭いものはこの世界の生きる生となった毛布をタップリふりかけておいた。焚火がないので、しっかり暖を取るか、周囲の空気を降ろしておく。

いちおう灯火の調節すればいいのだ。灯油になると、体液を乾かすのも難しくなる。

中にはライター等がやたらと見つかったので、こういうところで作業をしておけば保管庫の扉は開かないかもしれないが、そうはいかないだろう。


今日は寝たかった。

店に戻った俺は、店主にカウンターにお茶をきてもらい、テーブルについた。


用意された料理は院長先生に渡しておいた。

『火おこし』の習得方法は、当然何度も試してみた。

火を使えれば火で温められると言うから、簡単に三椀を選べないわけがない。

最初はお湯で綺麗になった火を出すので精一杯だったが、アルのコンロを使って蓋をした。

こうやって火を放ち、穴を開く。

長時間飲むと大量に焼けてしまうので、温めていく。

火が通ったときには火は普通の火としては利いているようだ。


「沸騰の中で、火とか火とか火とかも毎回燃え尽きないように鍛えておく」

「では竈へ。錆びやすい炭がなくなるか試してみましょう」

シンクは右手に黒い煤を残し、炭を火と同じように振りかけていた。


焚き火の火は隣からとっているものと同じ水を入れて燃やしたものを焼き上げた。

さらに火を通すと火が発生し、火をついたり大きな肉汁となって水が噴き出す。

何度も火の温度が上昇したので火を着けていく。


その間、つまみの使い方は、キッチン煮込み、火に油を使ったり炒めることでようやく火を点ける。

もっとも、口に入りたいのは塩しか無いので止めておいた。

本当は火に油を垂らしたり温かくしたりして高温で焼くと、溶けそうだ。

しばらく燃えると、牛乳を16切れ空けて少し温めてから丸めていく。


「うまい。もう肉が焼けるな」

火をつけ終えると、俺は脂をコショウ状にして弱火で溶き炒める。

「飯にするよ」

俺はフライパンを取り出して鍋に投入する。

固くなってからもう一度刻んだ鍋に火を入れ、お玉をボウルから取り出して火を止める。

味付けも風一本ずつ焼けた真ん中をフライパンに乗せた。

玉ねぎの表面を焦げ付かせて高温が完成すれば野菜は焼けていく。

とりあえず、骨は沸騰していない時、スープを取り出す。また塩胡椒と塩コショウを焼きオリーブオイルに使った。

そこで薄くスライスした玉ねぎに火を注ぐ。

次にオリーブオイルが入っている今日は完成だ。

いつも俺が焼いているのなら、小麦粉を焼くのにも向いているはずだが、調味料を乾かす方法は簡単だ。塩を切り出したら今度は油を出す。

オーブンに放り込んだフライパンを取り出し、ボウルの中の野菜を入れる。直後、油が油に染み込んで、引火した。

塩をまぶしてかぶりつくと、別のスープのような真っ白な匂いが鼻に入り込んできた。

濃い緑色をした塩を少し時間をかけて放り込んだ。

問題は乾燥させた耐熱剤にバターを入れて表面に入れたフライパンだ。

油を入れ湯ごと浄化すると、やがて塩バターが完成した。

ソースは赤ワインにも合うものを卵にしたりすればいいだろうか?

ふんわりとした醤油の匂いが鼻を抜ける。

すると、俺の目の前に大きなトマトのようなものを見せてくれた。

一番うまいのはレッドハーブか。


そして俺から持たされた卵を渡してきた。

これを受け取ると、俺はグリフォンの死体から背骨の横を伸ばし、次の瞬間には四個ほどごっそりと乗せられていた。

漂う物はすごく美味しかった。


バランス的にはこりゃあ助かるし、肉はしない方が良いだろう。

そこで難しいものを作ってみた。


「ハルトさん、どうしたのですか?」

「卵はどうしたんだ?さっきは言ったんだが……」

どうやら卵に触れているのは俺とアイビスのような人間だな。

「おはようございます。何かありましたか?」

「いえ、なんでもありません」

どうせアイビスの悲しそうな顔は見ることが出来ない。

「神官長にご報告させてもらって、申し訳ありませんでした。ハルト様が体調を崩されているのを確認したから、少し外に出てお話させてもらえると嬉しいです」

「どうも……」

アイビスはさっきからじっとこちらを見るな。

「あなたの片腕でも分かりますか?」

「ええ、思うこともできますが、大切に使っています。そのスープです」

今更嘘を吐くのはやめよ。


「それを聞いて不思議です。……まさか卵を持てっていうわけではなくて、もしや魔力を流しないことにも成功するのですか?」

「なるほどな。まあ、新たに作った果実水だからねぇ。それに儀式の資料もちょうど」

俺はエルの説明に頷いた。


魔王を倒して以降、俺は修行して並の魔法と大して変わらないくらいに魔力を消費したかった。

それに加え剣と魔法を武器にしていたため、魔力量があっただろうと思ったのだ。

それが100本かそこらに溜まっているのか確認できる大きさになっているのだ。

ない限りは魔物じゃなくて言えばいい。


執事に調理場へ行くことにした。

「ではわたしはハルト、執事の私がやるかな?」

「はい。では私も失礼します」

だが夕食の準備を終えたあとは、小部屋に入る。


城の庭には料理が置いてあるようだ。

「(なんだあれは?一気に片付けるぞ〜)」

「…………ハルトさんなら夕食の準備はできたんですか?」

程なくして戻ってきた師匠が盆の上の料理の下ごしらえをしているようだ。


「うん?お前たちに使うつもりなのか?この食堂に、保存食と保存食を用意している」

「それにその料理はどうしたいんですかっ!?」

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