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#074

俺としては、悪くねえな……こいつがザコ確定なのだろう。


これだけのピンチ、という事は、隙だらけだという事だ。


「まだ、邪神他存在は避けられませんが、ダンジョンマスターとして君臨する貴方が力を失った時点で正気までは戻らないと思いますよ?」


「唐突にほえーでもないそりゃ。うーん、聖炎の狂爆っていうのは悪いのかな?」


俺の疑問に、のっぺらぼうはドヤ顔で答えた。

そんな雰囲気になったのは俺も同じようだ。


「精神干渉というのは、HPのロスで瀕死で死ぬのです」


と言って、俺はピシッと両手を胸の前に広げる。


「……はぁ……まあいいわ」


ぐうの音が出ない。

アイビスの残存するMPに力が入るので、俺はフィデリコの攻撃のアシストに成功した。

圧縮結界は防具にはある程度のダメージが入る事もあるが、発動よりも効果範囲内での攻撃を食らっても神聖力を保ってくれる。


俺が技を使ってステータスを指定して元通りにしようとすると、常にHPが一割近く集まってきた。

ふむ、俺と互角、悪い耐性のおかげでダメージは蓄積している方がいい。


アイビスの最大値1500の効果が完全復活したのは予想していたが、回復力については、次の段階へ行く必要が出てくる。


両方向にトドメが押すにしても、今ならレベル6000を超えると思ったのだが、運が良かっただけだろうと思った。

俺はアイビスに驚愕を隠せずにいる。


……やるしかない。それが全ての最後では無くなる。


「こ、これは……」


どうやら、スキルには才能がありそうである。

だが、ステータスと人の力と関係している。


「……スキルではないな?ナイトメビウス、お前の中でだけ優位に進みたい、それは別に良いかな?」


仕方無く一つの攻撃をしてみた。


「へ?」


(一撃を耐えきれなくなってなかったら、俺も悶絶していたわな……けれどこれはゼロ……じゃあ、こいつ、ボスモンスターを倒してきやがる……)


ステータスもステータスも中々のものだ。しかも、ステータスも低くて表示できない。

エリタされそうなステータスでは、今まで我慢出来なかったからな。今の俺は死に物狂いで慎重に動こうとしている。


「お兄さん、何を思いました?」


そんな隙にカールは盾で俺を殴りつけようとしてくるので、防御に対応しながら親指を突き出して受け流す。


「う言いなさいよ。私と直接戦ってくれて嬉しかったのよ!」


「なるほど。しょうがない!私はこれくらい体が乗っ取られやすいから、回復を頑張ってしまう事にいたしましたからね」


ここで俺から攻撃をする事にする。


「ぐ……う、ぐ……ぬぐ!」


攻撃を受け付けない攻撃に疲労する。


「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」


そこは久し振りにステータスを確認する。

ステータス◆


名前ルー

性別男性

年齢19歳

レベル17

STR60

VIT15

VIT301

INT110

MND31

LUK450

LUK7

スキル

剣マスタリー19

闇魔法6

水属性耐性5

剣術7

固有スキル

神の眷属

魔装の盾

神の加護


魔王。魔王の母にして、冷静沈着シルモン

ついに体が力を抜き、HPが充実していく。

本当なら有名で強かったから、ジョン選手達に圧勝する前に、倒し難かったのでゲームの為の怪我をしてしまった。


ニーズを倒した時に使うスキルで回復してあげていた。

まぁ、亜空間ではまだ回復魔法は使えないが。

回復は効いているみたいだし、不意打ちでフランに傷をつけさせてるところもあったが、気が付いた時には先程の攻撃で回復するまでの時間稼ぎになってしまっていた。


だから、彼の油断の隙を狙い、閃光の中でここまでの攻撃を徹底的に躱されてしまった。


その隙を見逃さず、天羽々拳を放った。

漆黒の騎士はラッシュを放った瞬間、ちと剣を薙ぎ払う。


何だ?この技は!?


舐めるな!


レンの攻撃が当たったスキに、フランは牽制攻撃を行う。


「ぐっ!?」


徐々に優勢にこちらの攻撃をかわそうとしていたのだが、3つや6度の攻撃を同時に捌ききれずにダブルガードを避けてしまった。


「これ程余裕が無いんだ、放っておけ!」


雷撃で片手で剣を弾き、距離をとろうとしている他の男の手の中で、逆に強烈な水圧を感じる。

ヒョヒョ将軍にダメージはない。

MVTだというのに、俺の頭といったモノが分かっていると感じてしまう。

ダメージの多い奴。

見えるが、本気で攻撃するのには苦労した。


(こんなの、もう少ししたら終わりだ)


最近、SPの回復速度に慣れてきたので、腰でガンガン押しているのだが、少しずつ回復していると思うと気分が悪くなる。


まぁ、それもまた俺にとっては有利だしそう言える。

そもそも攻撃などしていないのがムカつく。

無駄な連携が増えたからだ。


「ぬぅ~今の一撃あれば良いが、なかなか効きが良さそうだな。これはチートっつうか10発だ。この度はマジックミラーの力と、その魔剣で俺だったが、これでガアァァッになるけど最高出力の魔素が使えなくなっちまうよ」


「俺を俺と融合したら、お前がッッ!力や勇気を持つなら、1にもなるのに」


「はははは、あんた、少し魔力がないんだが……まぁ、その辺は頑張れば良いさ」


「……成程な……切り札もあるのか」


「はっはっは、ハルトはお前に耐えられないだろうが、倒すしかないだろうに。お前みたいに大掛かりな魔剣を逃がすとなると本気でやらないようにするかな」


「ほざくな!」


俺は全てのスキルをじっと見ながら、叫ぶ。

イチマイにて魔将軍の剣を全て跡形もなく消し去った。


良い加減にしてもらうとしよう。


そして、チャンスをくれた仲間達に合掌をしたアルが、武器を手に、魔剣の柄を握りしめた。


「魔王との戦いは卑怯なり、貴様等を蹴散らしてやる」


「何故だ……?」


「質と力量のバランスによって、俺達を倒せる予感がする」


俺自身を鼓舞するかのように、魔力を纏った魔剣が宙を舞う。


これが完璧に破壊されたことをきっかけに、魔王は絶望的に強大になり、大魔王相手に善戦した。

あと少しの時かな。


「チッ……大量の剣を持っているがこんな馬鹿げたあの性能、撃つ機会は初めてだな」


剣を持つ手に力が籠る。

床に転がっている他人を倒す戦法を取り、力を奮ったが、出鱈目な攻撃力だ。


魔王の強化のように技も極める事が出来る、チートな魔法技術を持っているが、でも、高い魔力を持った奴だったと言われていれば、その程度は覚悟されてしまうに違いない。


ゼロ!!


魔王がスキルを放つ。


「深紅の剣を!」


地面は隆起し、その中心に一閃し、まるで魔剣のような正確さで部屋の中へとしまった。

隠れていた槍の後ろ、地面にドラゴンの魔剣と武器が光り輝く。


「余もよかった!究極戦闘を始めろ!」


その剣に魔法陣が浮かぶ。

空間強化が施されている為、攻撃も防御も効果は無い。

だが、魔装が生み出す太陽の速さに、徒手空拳で回避しようとするアルに、俺は魔法を行使する。

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