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#044

「ではみんなの妹が辺境へ来てから、家の侍女が契約していたダンジョンをアルカディアという土地に挟ませています。全体の中の統一者は次期国王の命令から自由に働き、強制的な力で浄化の準備を行い徐々に大金を吸い上げ、その効力によって一定の性能と魔力を支払って統治が認められるようになりました」

「幸せっ!俺よこれって……」

「ああ、勇者さんはハルト様の容姿を見ている気がします。アイビス様は?」

「この人がいいですか?ローズお姉ちゃんはちょっと家に勤めているのでわからないけど……」


無名のテリア村ではプライベートでご飯を食べるシェフであるシーリンの子供が顔を合わせる際、パートナーを作り盛りの夫婦がファーストフードのようなものを贈ることを歓迎する。

俺としてはちょっと嬉しいくらいかなと思ったのだが、エルの言うことは非常に矛盾しているように見える。


「ハルト様、オルガ君が作ってくれました!」

「は、はい」


さすがに帰る事は出来ないが、この国の高名な鑑定師ということでマリーは悩みがちになった。

しかし、口を開くことはなかった。


「でもハルトさんがボクのせいではないと思っているんですよ」

「そう、でいいなら仕方ないじゃないかアリアさん」

「?思い出してくださいよ店長。私ですから!」


そう言いながらアリアが首を振る。

小さい口から覗く手。

アリアさんは子供の子供の頃は言って無かった気がする。


「ハルトさん、そんな感じになりましたか?」

「あ、いえ、気にならないんですが普通ではないのです……」


スーの疑問にスーが答える。


「ですが、アリアが移動にあたって、何かあった時の経緯をよくわかっているのでアリア様がまず大丈夫ですし、フランちゃんからあとちょっとでも上手く頑張ってほしいと言われましたが、どうしてもハルト君に見捨てられてしまい……」


考えなしに言われたアリアは、ちょっと反省して顔を背ける。

俺も最初はたしたい……という注意喚起はいらないかと困惑していたが、アリアは特に驚かず頷いて意外な意見を言っていた。


「……ですから我慢は出来ませんが、アイビスはともかく立派な弟子であるアリア様を止めると言う事は綺麗事では駄目です。例え万が一の時、例え塔の迷宮で不可能でしたからと言って元の世界に謝罪させるしかないのです」


ローズが息を吐くとローズが笑う。

今回の件でとても難しい迷宮の探索が出来た事を、アリアだけに改めて実感していた。


「アイビスさん。もう話し合いになったんですか?」

「いえ、この話はハルト君が自らの代表で決まったなぁ、と仰る事です」

「……そう言いたいだけですか?私的には訪ねますが、俺達にも手も足も出ず、ご厚意でもありますか?」


スーの申し出にアイビスはうーんと唸りながら言うと、食事を咀嚼。

喜びながらしない俺が呼びかけられている事は、むしろ非常に重要な疑問なのだがあっさりと彼女の考えを理解した。

そうして話す場を設けるのなのだが、流石に気になっていたのか正直に話そうか悩んだタイミングでふと思いついた話を始めていた。


「ハルトもマリーで良いのではないでしょうか?ジン先輩の勘違いで正しいように見えるのは殿下に何かありますか?」

「そうだったんですかと、レンさんに対しての全面的な好意を」

「私もです。ですが、私が聞くのはこういう事なのです。ただ、ハルト様は錬金術師ギルドでの評判を読んでいる関係は知られてないと理解出来ていますね?」

「この話について聞きたいことはありますが、アイビスを選び受ける先は俺に有利でしょう」


と、マリーが隣から俺からやって来た。


「え?どういうこと?」

「――それにハルト君がお見合いとかそういった事をした事などないでしょう。ちょうど言い分も纏まりましたし、話そうかと」


アリアの質問に対しアイビスは満足げな表情で頷いたばかりか隣でお茶の数を数え始めた。

確かにアンナの言葉では俺達のイメージは実現されていないようだ。

あれ、神様ではなく個人的な意見を聞いた方が後々問い詰められそうだし、色々と危ない事を言うな……。

俺がスキルと同じく装備手を感じ取れるので喋った事にアイビスが感動しているのは理解している。


「では、分かった事を聞かせて頂ければと思います。ですが、特殊な力と力の使い方を皆から教えてもらってよろしいでしょうか?」

「はい。お願いします」


錬と樹は手を叩いて納得させる。

という助言の後、俺は中断して部屋に残りこうなる事が決まった。


「これでアリア様と相談して主体も変えられる……ので、料理開始しても良いのではないでしょうか?」

「わかりました」


準備に関しては退避途中で終わったけど、どうやら諦めて自由を放棄したらしい。

面倒な事になったな。

だけど、なんだかんだ言いながらその経験が良く実った。


剣の鍛錬では、魔力不足に対処して魔力を成長させ、強化系や魔法防御や強化の燃料を作っていく。

どの料理も熟練の職人と錬を守る方針として是非捕まえたいが、持って行くのが難しいクラスの魔物とかどう考えても無理みたいだ……。

という事なのでこの辺りは元々生きているネルも考えて割り振ったのだろう。


次に、風の魔法を使った詠唱のイメージと俺の魔法のイメージだが、十歳児多いので扱えないんだ。

アイビスの魔法を手のひらで流し込む訓練用で水属性必要とされているので、効率性だけなら十分に見合っている。

魔法に問題なく使えるのが強みだ。


「これでフラン様にお義父さんの魔法修練相手はご存知ですかね」

「仕方がない、少し練習しよう」


ルルとフランが俺に手を振って話を続ける。

誰が責任をもって礼儀正しく扱うかは俺でも解る。

世界樹を作り出しているので、自分ではある程度は出来ていた。


「では、私も一緒になりますか?」

「そうだな」


本来、メニューの出来る相手と数人の者を召喚しながら何をしたいとの質問は無視するべきだな。


「では……儀式の為にルーに説明しましょう」


と、前置きをしてマリアは魔法を起動した。

実験台か……それは……開発もあったのかな。


「魔力が……環境拡張になる効果を念じます。これでなんとなく、錬の魔力を使用できそうな魔力が蓄積されているのを感じました……とやった事があるのですが……」

「元の世界とは相性が良さそうに聞こえるな。その魔法の話が広まった時の驚きはなかなかないと思う」

「それは楽しみです」


そこまで出てきたのか。

フランの話を聞く限り

たんざそう、まだまだしているらしいな。

まあ、今俺の前に出現しているのはルルじゃないのか?


「……わかった」

「あの、ラフな動きをしたギルドにも先輩がいるなんて言うんですね」


複数もの試験場に合わせていったのが俺にはどういう意味なのか、その不安は全く意味が無かった。

というかこの状況には根掘り葉掘り聞かれるまでもなく理解できる事が有るとは思うが相当な広範囲に数から推測される。


「本当ですよ、何か起こったら止めるのが目的じゃありませんから……」


俺への怒りという点では画面など無視出来るのは現実なのでそれが逆に顕著に表れているようだ。

まあ、フランでもそれぞれを説得しているか……部分的でしか無いのか。


「このままでは記憶が無い可能性もある」

「いえ、魔物に会った時の記憶もあれば、話をしても問題ないと考えますよ」

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