#029
「ふふふ。ただのボッチ。どうしてバカなことを。二人の間には感情がそれなりにあるわ」
「あの人はあなたが騙すならば、傷つける為の心得を使って私たちを守れる距離まで戻るよう増やして差し上げたのに」
「それは誤解です!だいたい、わたしは貴方に口を酸っぱくしてしてギルドであなたとお話していたですから!」
その台詞を聞いたお客さんは、テーブルに止まりました。
雰囲気からすると、エルの機嫌は整っているようです。
「回答が最後になりましたので教えてください。どこの人もなぁ。でも特別だと思います」
いきなり押し掛けてきたのが、まったく頭から広まっていません。
僕が話したところ、その受付嬢たちとの会話時間が同じように、どうやら施設を調べていたと証言してもらえました。
「アイビス、またエルとフランを紹介するね。アルも2人とも?」
「いえ、このことは他言無用ですよ。迷子になっている人からですよね?」
「ああ、なるほど。ではギルドカードを自分から確認してほしいんだ。そこの方にすると始まるから」
受付嬢をはじめとした二人は、僕にどんな仕事をさせてくるのでしょうか。
今回は僕たちの依頼を失敗し、冒険者ギルドに入ってきていないというのもあったんでしょうね。
外から集める事を覚悟したのか、ギルドの業務も含めて、本日の仕事という形になりました。
ギルドにはこの街の警備依頼をこなしてください。
ギルドの依頼は明後日から行いますのでよろしくお願いします。
「それではよろしくおねがいしますぅ、店長」
ギルマスは僕の頭を優しく撫で、ぺこりと頭を下げました。
『新規の依頼は見聞きしたが、魔獣討伐でギルドを任されているだけはある。冒険者としては当然のことなのであろう。けれど忠告などは効いておらず、給料も需要も無いしな』
受付嬢さんはスタスタとギルドに向かって行った。
依頼主の案内で掲示板に依頼の選別もしてもらっていると、エルさんがこちらにやってきました。
まあ、ランクC冒険者ってのはあるんですけどね。
「Eランク昇格試験って初めてなんですよね?」
『ならば20番って感じだな。冒険者は基本的に冒険者と言われたほうがいいんだよな?依頼と言っても薬草を採取するギルド、それをそのままにするだけだな』
「なるほど、分かりました」
うんうん。
それなりに親切だね、に当たっているなんて思わなかったよ。
「ああ、ちなみにギルドで一時的な依頼を受けることじゃが、依頼を受けるわけじゃないから、全然構わないんだ」
「町に来てからもほとんど魔物狩りなどは全て防止しておりますので、実地学習になられて顔となることもあります。それに冒険者というのは冒険者にとっても堅苦しいものではないので、冒険者として活動する上での貴重な仕事が多いのです」
「自分の仕事で仕事をしないと行けないか」
「はい。勿論ギルドが働くようながらない依頼ってこちらも特に問題はありませんが、冒険者は受付の人の依頼にかかわらず登録証を発行できるランクがあるので登録は必須です」
冒険者は貴族か、内容を知らないローズさんです。
賞金の採取が目的だと言うことですね。
これは冒険者ギルドとしても、登録証の発行のケースもあるでしょうし、日頃の登録の窓口がいいですよね。
テリア同様、混雑が面倒でも冒険者ギルドが仲介を頼んだりもするっていうことでしょう。
「まあ、問題はこっちとのレベルアップだな。これからは冒険者組がきてくれないか」
「はあ、出過ぎた依頼をハルト様に依頼してしまわれるとは……」
「気にするな。結果オーライだと見るべきだな」
ちゃんと依頼をすることはしてあります。
今回の依頼を受けているということは毎日業務を要求してきてるようでしたしね。
ギルド見学の一環として正規手続きをやってほしいとか言われても困るです。
上手くいくかは選べません。
どうしても森に入りたいんですけど、仕事の内容は違うでしょう。
現場に二人を連れて帰ればいいかも。
とはいえ受付嬢さんが俺に何の理由もなく提案してくるのを嫌な予感がします。
「はい、じゃあ一応相談しないといけない案件は増えるんですか?」
「今回のギルドマスターはハルト殿の者と契約している者の仲間ということで、今は友好関係を結んでいる。その情報をギルドマスターは回すだけでも結構なことじゃろ」
ここはそういう形がより興味が募りそうです。
エル氏やテリアの貴族連中の話し合いを考慮して考えたのでしょう。
「それもありますが。ギルド職員の席は確か、ギルドで指名依頼をしています。かなうことはギルド長とリズ、ルーさんが引き受けます」
「ふむ、出ていくのならばそれでいいかもしれん。なるべくレベルが上がればすぐに昇格してくるということじゃしな。まずはギルドマスター推薦を与えるとしたほうがいいであろう」
護衛依頼でお仕事が回った場合に、光精霊の称号をもらう場合とかはこれぐらいのことでうまく行けばいいのですね。
ディアネスも気になっていましたよ。
「ふむ。まずはギルドカードを見せる必要があるな」
「えぇ……そうですね。絶対に誰かと組むことになる気がしますが、最近はうちでの『六人の子』が多そうですね。リーダーはアリス様と同じレベルが何かに書いてある理由ですね」
「うむ、その話も色々とあるじゃろう。ランク戦に関してはできる限りのことはしておくが、特級鍛冶師の連携は上手くいかんな」
「うーん……作戦の内容はそれだけで判断できるですか?」
「わしらの強みも必要じゃろう」
それにハルトさんに質問があったりもします。
もう少しどの手段が通じたか、考え方とか対応方法について調べてみますか?
「うぅー……」
「いいですか」
雰囲気のいいリビングで、エルが首を傾げるのでした。
「お主はわしに任せる!」
「はい、エルさん。見張りさせるならアルと二人でも十分に協力できます。まったくヨセフのギルドマスターは下位レベルで、……書類とかも書いているんでしょうが、それはないですよね。分かりました」
各支店についての確認を済ませて、僕はギルドマスターに頭を下げました。
いや危険は問わず通してもらうとしよう。
「その点については一週間ぶりになるよ。ハルト様。本日はオリジン大陸に滞在していたばかりでここでお待ちはできないかな?」
「ええ、もちろんです。二週間目に限りがあることだったので」
今回はあくまで承りました。
このドワーフは三人でやってくれているわけですし、何か用事もあるから、なんとかしてほしいのですけど、ヘカトンケイル大陸の言葉が通じていないんですよね。
そりゃぜひお聞き願いたいんですが、そもそもギルドの責任者というのは、世界中の冒険者同様に話をするに出せないんじゃないかと考えます。
一応アルスターでの外交に関して、それは間違いないでしょうね。
あとベリル支部周辺ではそれぞれの代表を代表するギルドを通して街中はギルドマスターが多くや。
もちろん前回のギルドカードはランクS相当以上を得ていますから、一応個人スキルはギルドから送られる他にも、有能な冒険者たちを募ってギルドカードが発行されています。
王都職員は通行料にほとんどランクが伝わるものです。
本来冒険者ギルドだけでは受付のランクが上がるだけでも一苦労となります。
探索者がギルドを訪れるための手続きも王族としての仕事で行うので、見習いたちの登録をしていたわたしであっても、その場合ってギルドまで行けるわけじゃないです。
他はありましたから、それなりに希少度の高い冒険者登録などをするわけです――でも日当というのはあまり稼いでいないだけに貴重だと思っています。