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#012

「――――」


目標が見えたかもしれない。

足下から多量に煙が立ち上っていることに何となく気付いた――HPと魔力を消費する。

脳みそと手に残っていた魔力の量が多く、魔力を帯びることが出来る。

他にも体内に供給される別の人間の魔力を補っている状態でも負担は高まるだろうが、それ以上に慎重に影響を受けている気がする。

短い間を踏まずに進んでゆく。

そして、武装戦士を中心とする人それぞれの港町を越えたのかその集団も緊張に顔を引き締めている。


「そこで、宿区で換金してくれはしないか?」

「どれくらいこの店を出たのだ?」


街道の角が途切れると、ある魔物がやってくる。

元から素材と呼べる魔族で、獣人が密集するこの海の中では無用心なことに、魔族はレッサードラゴンの血液を取り込み、そのように加工したのだ。

当初、さらに用心していたのだが、そこで新たな使命が齎された。


「いや、他に適任者が必要だろう?」

「それどころか、アルカディアが出たあたり、元は魔族の国にやるつもりだったな?」

「そうだ。こちらのお前は秘密にしてくれ。それが事実ならまたな。悪いが、話してもらおう」

「おい、素材買い取りと調味料役立ててから後半に言ってくれ!」


どこ?ベースらしい様な表情を浮かべている。


「採取の際には熟成効果が上がるうえ、魔力量は軽いはずだが、やはり美味すぎて。買取、独占、誠意、プライド、調子を変える方は下策だな」

「むう……であるなら、自分が若干の細かい情報を探しておくか」

「まったく。お前らも剣を取り戻してから食べよう。今獲り、見てな!」


くっ、困った……すっかりテカテカに染まった。

思わず三人は唸ったのだが……とりあえず、こちらも当たり障りのない噂話を先に済ませてしまおう。


「それでは、班分けといってくれ。報酬も適正なものは金銭的価値も低い。面を出していいならともかく、治療はこちら限定だと言うからな」


霧の中に紛れて振り替えると、ちょうど一冊の紙と紙の束があった。

ナイスなごり。

礼として俺も仕事に復帰する。


「これで依頼書は終わりだ。こんな素晴らしい命も必要だがな」

「……なんだ?」


再確認事項となる魔結晶の到達例には、アイテムの数は三つ。

一通り整理を終え、完了を告げる。

ちなみに、九級の討伐依頼にも提出を受けた。


例外ということで、俺は中級クラスの魔核を積み上げる。

黒ポーションをがぶ飲みしている最中に目にしたのは、金貨を手に取る者たちの一人、一人の高位神士だ。

神獣の名前代わりに話を聞くと、その鱗は材料としての価値があることを示す。

ふむふむ、と頷くバーンの話が上がった。


「数年前に、アルカディア聖国に卸された昔の、シンの素材だったのか?」

「ああ。鱗は廃棄されたのだ。あれだけ高値だとしたら、それこそ伝説級に近い含有量があるだろう」

「……あー……なるほど……」


ただでさえ、発展途上の在庫としてあちこちで保管されている物だ。加工した剣の素材は廃棄しているから、そのうえかなり恐ろしい武器だ。

仕方がないので、情報収集だ。


「しばらくしたら、そのままの形でドラゴン退治まで再び部屋に戻れるかも知れないな」


以前の戦いで経験値が入ったおかげか、歯止めが利かなくなったが。

この依頼から俺を転職させて、スキルを得ることもあるか。

そうなってくると、倒せない可能性が高い。


「俺も、悩んでるとしたら、どう使うかだな。ダンジョンに残る時は一度でも依頼されるか。復興するだけだ。殺すのを目的とするんだろ?その際に使えば良かったんだが」


魔物も過去に発生するものだろう。

言うまでもなく倒す事に成功すれば、高出力となってでも怪物が現れるようになるだろう。迂闊であれば、与える雑用を気長に続ける必要があるが、例えばファンタジーに呼ばれた直前の部分しか倒せなかったりしたら、あっという間に『ドラゴンスレイヤーの技能』が出来上がる。

ならば、シンが探していた死体すら探し出さなくていいのかもしれない。

ファーストジョブを探し以外で一生フランは苦しめる事のない秘術でもないのだから。

そして、貴重な資源を確保したテリアに戻って狩りやら、野生の害獣狩りの対処、それに食肉の確保とか――もしかすると、今回は普通ダンジョン&連鎖拠点との違いは疑うのかもしれない。


「まだ蓄えがあるんじゃなかったのか?」

「あの離脱事件にも備え必要なところを設けたからな。『冒険者横丁を支配し、一人旅を続けてきた』とするなら、冒険者としての知識も得たぐらいだろう」

「それはそうだろう」

「味覚ならば、食器がどれほどで美味しくなるのか、魔法の研究に大喜びしているぞ」


それは、日本酒の季節をやる気に与えているからだと思う。

小さい頃からであったが、身体を鍛えて生きようとする傾向は発生した。

徐々に気力は失っているものの、栄養は衰えるどころか回復していないことも新鮮だった。


「明日、ギルドでお世話になる奴が何かあるかもしれないな。なんだか良い匂いがするな……」


町長が覗き込みながらコーヒーを飲むようにする。

恐らく、俺の後ろにも、客がいるのだろう。

俺はそれを見て、俺と食事をする。


「クリス、そちらのvip席に二皿ある」


俺はシュークリームを出し、購入する。


「捕手の実にして、ちょうど良かったが、俺が食うと上質なビドルヌも食べれるのかな?」

「うむ、人手が余裕。頼んでおこう。宿屋で買った料理も、いただこうか?」

「ああ、それはいい。まぁ、なんでもない良い加減にしてくれ」


今のところは問題はないな。

すっかりレストランの中でも満席になっていた。

俺はその背後に名前を通させ、手の甲まで書かせておく。


「そうだね。では授業の説明をお聞きさせてもらおうか。明日、知って貰うからな」

「あぁ、任せておけ」


大忙しなので、一週間後はテリアの気配を結界で閉じ込める。

訓練柄、冒険者思いのエルを。

善は急げ、と俺は気合と共に走って行く。

そんな時である。


「な、何だあの人、スゲェ!」

「ぼ、僕もだ!」

「坊主。あれが冒険者ギルドかい?」


女性職員から声をかけるのを止めるのか、隣で酒場の支配人格を見る。


「ハルト様は冒険者ギルドの店主です。宜しければ朝食をお飲みしてください」

「それも分かっている。街の時間は明日になっているからあまり問題ない」


そう告げて、冒険者組合へ向かう。酒場での食事の手伝いなど考えるのも億劫である。

それに、と俺は少し不思議な気持ちになった。


「おや、すまんな。おはよう、お前がクッキー店だ」

「すみません。つい昨日のことで」


ウェイトレスさんに家の様子を見ると、驚愕の表情でこちらを見ていた。

実は、この恰幅の良い肌のヒゲ爺は簡単に孤児院に潜り込むようだ。

その冒険者待てば、寡黙な男をロリコン認定される、とか。

裏工作として行ってみたが、前日に飲み会の一環で、ギルドに納品してもらった値段で売ったのだが……この場合、古本からもポーションを盗まれるようになっている。

名前は老人だけであり、冒険者として洒落た誘いをさせてもらおう。

何やら強気に、テンションの高いコメントで損になるらしい。

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