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トンカツ 1
「ふははは! 今宵も美女達が集まったな!」
10年前のこと、醜い豚のような男は先の国王を撃つ。聡明で民を想う清廉な方はお隠れになり、豚はあらたな統治者として君臨してしまった。
先王をいたく慕っていた者は自害、残りの臣下は他国へ移るなどこの国の重役はほとんど残っていない。
残ったものは過激派の新王に感化された若い人材、そして密やかに復讐を目論むものもいた。
「この国をお救いくださるのは、きっとあのお方しかいない!」
「もう少し安くならないか?」
「無理だね」
元は城勤め、切り崩した退職金も豚王の税金で底を尽きそうなほどだ。




