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  作者: りさこ
1/1

神はにこやかな表情で、ふわふわと宙に浮いていた。

水色のローブに丸い小さな帽子をかぶっており、手には杖を持っている。

神は何億年にも渡り、たくさんの生き物を生み出してきた。

それが進化を繰り返し、いろんな歴史が作られ、現代となったのであった。

神に寿命はないので、神という存在は常に有り、雲の上にいた。

もちろん生き物には神は見えず、神という存在を信じている者もいない者もいたが、姿を見たものがいないので、想像をするしかなかった。






道夫(みちお)は広い家の庭でお茶をしながら、読書をしていた。

春の陽気は心地よく、ポカポカした日だった。

天気が良く、うとうとしていたが子どもたちの笑い声、犬の鳴き声で目が覚めた。

息子が犬と戯れていた。


「パパ、一緒に遊ぼうよー!!それっ!!」


息子がボールを投げると


「ワンワンッ!!」


犬が勢いよくボールを追いかけ、口に加え、息子の元へ返って行った。


「偉いぞ!!もう1回だ。」


「ワンワンッ」


娘は庭に咲いている花を摘んでいた。

手にたくさんの種類の花を持っており、満面の笑みだった。

手を振りながら


「パパー!!見て!いっぱい摘んだよー!いい匂いがするのー!!」


僕は少し離れた所から、それらを見ていると、自然と笑みがこぼれた。

妻が、いつの間にか庭に来ており


「あなた、クッキーを焼いたのだけど食べない?チョコチップクッキーよ。」


と言った。


「ああ、頂くよ、ありがとう。」


バリバリッ

少し硬いが味は美味しい。


「!! 美味しいよ。」


「本当??初めて作ったから、うまくいくか少し不安だったけど。良かったわ。子どもたちにも持って行くわ。」


妻は子どもたちの方へ向かった。


「わああああー!!やったあ!ママのクッキーだぁー!」


「お兄ちゃんずるーい!!ママ、私も食べたいー!!!」


「ワンッ」


「はいはい、たくさんあるからゆっくり食べてね。」


子どもたちの笑い声。

美しい妻。

愛らしい犬。

平和な日々。


「幸せだな・・・。」


僕は呟いた。

こんな日々が毎日続いたらいいな。

僕は心の底から思った。











神はこのところ地球の様子がどうなっているか、全く見ていなかった。

どれ、久々に見てみるか。

神は雲の上からのぞき込んだ。

神はのぞき込んだ途端、頭がこんがらがった。


「一体どうなっているんだ・・・。」


神はいろんなものを目にした。




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