[72]来たる日に
最終話です。
焼け付くような熱を持つアスファルトの上。
あたしは光と共にふわりと降り立った。翼石を使った浮遊感に近いものがある。そういえば、向こうの世界に最初に行った時も意識が飛んじゃってたな。
アスファルトは熱いのに、あたしは体を支え切れなくてその場に倒れ込んだ。うう、熱いよ。
ライシン帝国にアスファルトなんてなかったもん。ここは間違いなくあたしの世界。
遠くで誰かが倒れているあたしに何か声をかけてくれた。でも、答える気力がなかった。
あたしはそのまま、少しだけ眠った。
あの国は実在して、あたしはそこで過ごして、大切な人に出会った。
これはすべて、夢じゃない。
再びあたしが意識を取り戻したのは、病院のベッドの上だった。あたしを覗き込むのはお母さんだった。
「楓花!」
この世界ではキリュウのおかげで時間は過ぎてない。でも、本当はあたしはあの国で半年を過ごした。だから、久し振りすぎるお母さんの顔と声にあたしは涙があふれそうになるのを堪えた。
そんなあたしを、お母さんはまだ具合が悪いと思ったのかも知れない。心配そうに優しい声で言う。
「今朝、学校に行く途中の道路で倒れてたって聞いて、お母さんびっくりしたじゃない! あんなに元気に家を出たくせに! ……今日は暑かったから、熱射病かとも思ったんだけど、お医者さんはどこも悪くないし大丈夫だって。ほんと、楓花は人騒がせなんだから」
お母さんは早口でまくし立てる。ほんと、なぁんにも変わってない。明るく染めた髪の毛も、低い身長も、年齢の割に童顔なのも。
「お母さんだぁ」
堪えられなくなってあたしがぼろぼろと涙をこぼすと、お母さんはすごくびっくりした。
「え? 何? どっか痛いの?」
あたしはふるふると頭を振る。そうして、体を起こしてお母さんの首に抱き付いてそのまま泣いてしまった。お母さんはその間、何があったのと訊いて来たけれど、あたしはわからないとしか答えられなかった。感情が、ぐちゃぐちゃで整理が付かないよ……。
でも、こうしていると実感する。あたしは間違いなく帰って来たんだって。
☆ ★ ☆
そうして、あたしはキリュウとの約束を胸に日常を送る。
キリュウからもらった、異界の門の鍵は今もあたしの首から下がっている。肌身離さず、常に。
キリュウはきっと、ずっと待っててくれる。
あたしはそう信じてる。
「――ふぅちゃん」
あたしが桜の花びらが舞う木の下で振り返ると、陽菜ちゃんがいた。
今日は卒業式。あたし、今日で高校を卒業するんだ。制限のある時間の中で進路をどう選べばいいのかわからなかった。できることなら歌がもっと上手になりたかった。キリュウがびっくりするくらい。
でも、声楽を学べるところは地元にはない。家族と離れてしまうのは駄目だから諦めた。ギリギリ通えるのは製菓専門学校。この進路にみんなびっくりした。お菓子作りなんて興味なかったくせにって。
……だって、将来の旦那さんが甘党なんだもん。なんて言えないけど。
ノギおにいちゃんくらい料理上手になってやるという野望を胸にがんばろうと思う。歌は独学でレパートリー増やす、これでよし!
陽菜ちゃんは不思議そうに首をかしげた。
「ふぅちゃん、またゴメンナサイしたの?」
「え、と……」
卒業式だから、最後だからって、隣のクラスの岡崎くんから告白された。けど、こればっかりは仕方ない。あたしはえへへ、と笑ってごまかした。そんなあたしに陽菜ちゃんは溜息をつく。
「ふぅちゃんて、彼氏いらない人? 前はカッコイイって騒いでた先輩もフッちゃったんでしょ。他に好きな人がいるの?」
いるよ。
そう答えたいけど、詳しくは言えないんだ。ごめんね。
「ちょっと、ピンと来なくて……」
そんな曖昧なことしか言えない。
「理想高いんだから」
だって、だってね……。
あたしはがっくりと項垂れる。
そうして、専門学校に通う日々。不器用ながらにがんばってる。向こうの食材で上手く作れるかわかんないけど、きっと知識と技術は無駄にはならないはず。
大切に過ごす時間は、どうしてこうも速く過ぎ去っちゃうのかなっていつも思う。三年なんてあっという間だ。キリュウに会いたい気持ちは募るけど、家族と離れるのはやっぱりつらい。
何気ない、コタツを囲む時間ですらあたしには愛しい。たまに帰郷したお兄ちゃんは友達の家に行くとか言って家にいてくれない。あたしの時間が残り少ないこと、気付いてないから。お父さんはまだ仕事、おばあちゃんはうつらうつらしてる。で、お姉ちゃんはスマホいじってるし、桐也はテレビに夢中。……あたしの事情で縛っちゃいけないのかな。
あたしは立ち上がって台所で晩御飯の片付けをするお母さんに近付いた。横に立って袖をまくる。
「手伝うよ」
「ありがと、楓花」
お母さんはにっこりと笑う。そのたび、こんなことしかできなくてごめんねって思っちゃう。
鍋の汚れをゴシゴシと力を入れて擦るあたしの横顔に、お母さんはポツリと言った。
「……ねえ、楓花」
「うん?」
「楓花って好きな人いるでしょ」
それは質問じゃなくて、断定的な言い方だった。驚いたけど、あたしは正直にうなずいた。
「うん、いる」
お母さんはクスって笑った。
「だと思った。いつの間にか大人びた顔をするようになったし、親の私が言うのもなんだけど、きれいになったから」
きれいになった? ほんとかな?
ほんとなら嬉しい。……例えキリュウの方がきれいだとしても。
「片思い?」
連絡を取ったり会ったりしてないからそう思われても仕方ないんだけどね。あたしは苦笑した。
「ううん。でもね、すぐには会えないから。約束した日までは」
まだ事情は話せてないから、お母さんは不思議そう。
「その日が来たら、ちゃんと紹介してくれるの?」
したいな。会わせたいな。
すっごくびっくりされると思うけど。
「うん。あたし、その人と結婚したいから」
さすがにお母さんも口をぽかんと開けちゃった。
「でもね、すごく遠くにいる人だから、あたしはすぐには帰って来れなくなっちゃう。お母さんはやっぱり反対する?」
あたしはドキドキと自分の鼓動を感じながらお母さんを見た。お母さんは真顔で答える。
「もちろんする」
……だよね。
がっくりと項垂れたあたしに、お母さんはちょっと厳しい声で言った。
「あんたね、簡単にそういうこと言わないの。軽はずみに決めていいことじゃないでしょ」
「軽はずみじゃないよ。すっごく悩んで決めたことだよ。お互い、無理があるって感じて諦めようと思ったけどできなかったの。どうしても他の人じゃ駄目。あたしが支えたいと思えるのはその人だけで……」
戸惑うお母さんに、あたしは濡れたままの手で抱き付いた。ぎゅっと、気持ちを伝えるように。
「お母さん、大好きだよ」
「……服が濡れちゃうんだけど」
って溜息をつくお母さんの声はあたたかくて切なくて、どこか拗ねてるみたいで、あたしは泣きたくなった。
そうして、冬が来た。一月の、成人式。
髪を朝早くから美容院でセットして、赤い振袖を着付けしてもらった。
お母さんに車で家まで乗せてもらうと、玄関先で家族が待っていた。上京したままそこで就職したお兄ちゃんも今日のために連休を利用して帰って来てた。
「どう?」
お化粧も美容院でしてもらったから、いつもと違うと思う。ちょっとだけ照れくさかった。
「可愛い可愛い、似合ってる!」
お姉ちゃんはそう言ってスマホでパシャリとあたしを撮った。おばあちゃんも優しく何度もうなずいている。お父さんとお兄ちゃんと桐也、男たちは手放しで褒めたりしなかったし、馬子にも衣装とか失礼なことも言ったけど、まあいい。
「早めに式場に入らないとね」
お母さんに促されるまま、あたしは家族のもとを離れて式場へ向かう。でも、頭の中は迫り来る別れの時を思って涙がこぼれそうだった。そんなあたしに、お母さんは運転しながらぽつりと言う。
「楓花、あんたはもう大人の仲間入りなの。自分のことは自分で決めてもお母さんにだって文句は言えない。でもね――」
あたしはその先を待った。
「あんたがどこにいても、何を選んでも、あんたは私達の娘なの。幸せになってほしいって思うから、おかしな選択をしそうになったら止めなさいって言いたい」
大切にしてくれてる。知ってるよ。
あたしはくしゃりと顔を歪めてしまった。
お母さんはぽつりと言う。
「そんな風に悲しそうにしないでよ。お母さん、あんたを苦しめたいわけじゃないんだから。どうしてもっていうあんたの気持ちはわかったけど、相手を知らないうちにいいとは言えないからね」
お母さんなりにずっと考えて、悩んで、それでこう言ってくれてる。精一杯の譲歩をしてくれてるのを感じるよ。
「うん、ありがとう、お母さん……」
そうしてあたしは式場へ向かった。
いつもの顔ぶれ、懐かしい顔ぶれ。
再会、でもあたしにとっては別れでもあるのかな。
厳かに進む式を終え、あたしはまたねという言葉を口にせずに戻った。
玄関先に降りると、あたしは家に入らずにそのまま回り込んで庭に出た。振袖姿のまま、雪の薄く残る庭先であの鍵を握り締めた。
キリュウ、あたしの想いが届くなら応えて。
約束の時が来たんだよ。
あたしの家族に会ってよ。
この人があたしの大切な人なんだって紹介させてよ。
ねえ、キリュウ――。
ぱぁっと明るく、白い光があたしの手からこぼれて庭先に溢れる。あまりのまぶしさにあたしは目を閉じた。
「なんだこれ!?」
桐也の騒ぐ声がした。家族がみんなそばに集まっていた。
そうして――。
気付けば、いつかの花園にあたしは体を横たえていた。その瑞々しい植物の感覚にハッとして体を起こすと、そばにはあろうことか桐也がいた。
「う……」
お父さんもお母さんも、お兄ちゃんもお姉ちゃんも、おばあちゃんも。みんな頭がクラクラするのかゆっくりと起き上がって座り込む。
「ここ、どこ?」
お母さんが唖然とする。そりゃあそうだよね。
「えっと、ここは七宝の森っていう場所。あたしたちの世界とこっちの世界を繋ぐ場所だよ」
まさか家族ごとこっちに飛ばされるなんて思わなかった。あたしが内心焦っていると、いつからそこにいたのか、相変わらずの気取った声がした。
「手荒な招待で申し訳ない」
どくり、と胸が大きく鳴った。あたしが勢いよくそっちを向くと、キリュウはすごくびっくりしていた。背後にはヤナギさんとクルスさん、イナミさんがいる。
「……なんだその格好は? お前たちの世界の花嫁衣裳か?」
「ちょっと違うよ。成人のお祝いの晴れ着?」
普通に会話をするけれど、声が震えた。三年経って大人びたキリュウは、柔らかく微笑む。
「なるほど。よく似合っている」
うん、今日に決めたのは、晴れ姿をキリュウにも見せたかったから。
あたしは草履が脱げて転びそうになりながらもキリュウに向けてまっすぐに走った。キリュウはそんなあたしを両手を広げて受け止める。宝石いっぱいでちょっと痛かった。
「あたしの家族に挨拶するのに、こんな宝石ジャラジャラ付けて、感じ悪い。趣味疑われちゃうじゃない」
そんな憎まれ口を叩いて溢れる気持ちを抑える。キリュウは苦虫を噛み潰したような顔をした。
「好みで装着しているわけではない。仕方がないだろう?」
状況がまるで飲み込めず、呆然としているあたしの家族に向け、キリュウは落ち着いた声で言った。
「私はこのライシン帝国の皇帝でキリュウという。異世界のフウカの家族に挨拶をせねばと思いつつも、私自身は異界の門を潜ることはできぬのでな、こちらまで呼び立ててしまったのだ」
「ライシン帝国? 皇帝? 異世界って……」
お兄ちゃんはすごく厳しい目でキリュウを睨んだ。でも、キリュウはそれを受け流した。他の人がやったら怖いことになってたけど、あたしのお兄ちゃんだからキリュウは寛大だったみたい。
それどころか、
「ここはあなた方から見れば異世界。このような場所にいる私ではあるが、どうかフウカを花嫁としてもらい受けたい」
なんて、頭まで下げた。これにはヤナギさんたち三宰相が焦っていたけれど、口出しするなとか言われてるのか何も言わなかった。
みんな、絶句してた。そりゃあそうだよね。
でもね、キリュウはそう簡単に頭なんか下げないし、下手にも出ない。そこまでするんだって、あたしの方がびっくりした。……ううん、この世界と同じくらい大切にしてくれてたね。キリュウは精一杯の誠意であたしに答えてくれてる。それを感じて、あたしは胸が詰まった。
「……駄目だと言ったらどうしますか?」
お父さんがぼそりと言った。キリュウは苦笑する。
「許しが出るまで同じことを頼む。それだけ、私にとっては掛け替えのない存在なのだ」
うわ、恥ずかしいこと言った。……嬉しいけど。
お母さんは溜息をつきながらぼやく。
「ここに楓花を置いて去ったら、二度と会えないんですか?」
そのひと言にドキリとする。でも、キリュウはかぶりを振った。
「あなた方こちらに来たいと願うのならばいつでも招待する。『コセキ』に関しても対策は考えてあるし、フウカが望む時にはそちらに帰す。家族を愛して止まない娘だと知っていて、取り上げるようなことはしない。それだけは約束する」
キリュウの言葉に、あたしは涙が溢れた。そんなあたしを慈しむように見つめるキリュウに、みんなはそれ以上何も言えなかったのかも知れない。あたしを大切に想ってくれていることが伝わるから。
お父さんはあたしをじっと見つめると、悲しげに言った。
「お前にとって、それが幸せなのか?」
「うん……ごめんね」
どっちかしか選べない。この選択は家族に悲しい思いをさせる。
でも、内緒で消えたりすることだけはしちゃいけないと思ったから、悲しくてもちゃんと向き合う方を選んだんだよ。お父さんはそれを感じてくれたのかも知れない。いつもどっしりと構えて優しく包み込んでくれるお父さんだから。
「楓花は私たちの子供だけど、楓花のすべてを私たちが決定していいわけじゃない。お前の決断をどんなに嫌でも尊重しなければいけない時もある。……成人した今は尚更だ。それでも、今回の決断はこれまでとは比べ物にならないくらい嫌なことだ。なあ楓花、それでもお前は見るからに苦労しそうな選択をするのか?」
「うん、もう決めたから」
「そうか、わかった。でも、私たちはいつでもお前の帰る場所でいるから、それを忘れるな」
馬鹿な娘でごめん。
でも、あたしの決断を否定しないでいてくれてありがとう。
じわりと涙が滲むあたしに、お母さんは呆れたように溜息をつく。
「あんたって、結局頑固なんだから、言い出したらもう駄目。こっちはあれからずっと、月から迎えが来るって告げられたかぐや姫の親みたいな気持ちだったんだからね。……一回痛い目見てこりなさい。出戻り大歓迎だから、早く挫折して帰って来なさいね」
失敗すること前提で言わないでよ。もう……。
「え? ふぅ姉ちゃんここでこのイケメンと結婚するの? すっげぇ。俺、ちょくちょく遊びに行くよ」
「うん」
桐也は無邪気だなぁ。もうちょっと寂しがってよね。
「なんか変なことになったね。ほんと、大丈夫?」
お姉ちゃんはハラハラと心配してくれた。
「えへへ、お先だね。お姉ちゃんも彼氏さんと仲良くね」
そしてお兄ちゃん。一番キリュウのこと気に入らない目で見てる。
「だから男は顔じゃないって言ったのに、馬鹿なヤツだな」
「顔で選んでないよ」
「そうかぁ? まあ仕方ないな。お前の趣味が悪いのはお前のせいだ」
はいはい。
おばあちゃんは状況がよくわかってないみたい。ここ、あの世かなとか思ってないかな。
「おばあちゃん、ここあの世じゃないからね。三途の川とかないでしょ?」
するとおばあちゃんは手を打った。
「ああ、どうりでおじいさんがいないと思ったよ」
やっぱり。そんなとぼけたおばあちゃん、可愛くて大好きだけど。
お父さんはそれでも未練たっぷりの目をして嫌々キリュウに言った。
「当人が望む以上、仕方がないので好きにさせます。でも、こちらとしてはいつでも帰って来てほしいと思っています。何かあったら連れて帰りますから、そのつもりでいて下さい」
みんな、仕方がないって何回言った?
でも、確かに仕方ない、だよね。
キリュウは大きくうなずく。
「感謝する。誰よりも大切にすると誓おう」
その言葉を最後にするかのように、異界の門が再び開いた。まばゆい七色の光の出現にみんな戸惑っていたけれど、青い光がもとの世界に続くと説明されると、お姉ちゃんが大きくあたしに手を振りながら真っ先にそこを潜った。彼氏さんに会えないのが嫌なんだよ、きっと。
あたしは涙がこぼれるのを止められないまま、門の前に立つお父さんとお母さんに向けて叫んだ。
「親不孝な娘でごめんなさい!」
すると、お母さんはくしゃりと顔を歪めた。
「馬鹿。ほんとに親不孝な娘だったら、こんなに心配じゃないの」
みんなは手を繋いで門を潜る。……帰ったらお母さん、泣いてるかも知れない。
ごめんね、ありがとう。
また、会いに行くから。
幸せに過ごすから、どうか元気で。
「――約束を疑うわけではなかったが」
家族を見送ったあたしの頭上から、不意にそんな声が降る。振り向く前にキリュウの腕があたしを強く抱き締めていた。
「不安がなかったわけではない」
そうだね。でも――。
あたしは意識して明るい声で言った。
「だって、運命なんでしょ? ユラさんが言ってたよ。そんな簡単に抗えないって。ほんとだね」
腕の力が緩まった隙にあたしはキリュウの方に体を回して向き直る。
「待たせてごめんね。ただいま」
そう言ってキリュウの頬に手を伸ばして微笑むと、キリュウはくしゃりと顔を歪めて、それから笑った。
「おかえり。聞き飽きたとは思うが、皇帝である私の言葉に二言があってはならない。お前の家族に誓ったように、生涯大切にする。だからそばにいてほしい」
「はい――」
七宝の森の奥地で、あたしは偉そうな皇帝陛下の花嫁になると誓った。
皇帝は、国を背負う大変なお仕事。心労も人一倍。
そんなキリュウを支えて、あたしはこの国に根を張って生きて行く。
大丈夫。あたし図太いってよく言われるからね。
がんばります!
【 皇帝のおしごと。 ―Fin― 】
本編はここで終了です。お付き合い頂きありがとうございました……と言いたいところですが、実はおまけが一本残っていたりします。
フゥが帰った三年間、キリュウがどう過ごしていたかという裏事情です(笑)
来週の日曜日に投稿予定です。それにて終了となります。
お付き合い頂けると幸いです。
そうそう、この異界の門がある『七宝の森』、七宝は和柄の紋様から取ったのですが、七宝紋の意味は、
『輪が四方八方に広がっていくことから「しっぽう」となり、人と人のご縁(輪)は、七つの宝と同等の価値があるとされた』
そうです。他にも子孫繁栄などの意味もあり、出会いの場としては案外合ってたのかなと付けてから知りました(え?)




