いつものあの子いつものあいつ
私紗歌は今とても困っています。
朝の4時までツンデレ攻略をしていてとても眠いのです。(ゲーム)
それなのに一時間目が私紗歌の大嫌いな国語なのです…
国語の授業って眠いと本能のままに寝てしまうから困るんですよ…
私紗歌がウトウトしていると知っているのに国語教師の牧原(35歳独身)はわざわざ当ててくるんです!本当鬼畜ですよね!
私紗歌が寝そうになって白目をむいていると牧原はニヤニヤしながら私紗歌を当てるんです…
隣の席の神原華月ちゃんが当てられるたびに私紗歌にこっそりノートを見せて教えてくれるから助かってるんだけどねっ!
華月ちゃんは優しくて花のように儚げでとても可愛いから男子に結構好意を寄せられている…まあ私紗歌がそんな奴らをぶったぎってるけどねっ!
華月ちゃんのおかげで無事に授業を終えた私紗歌は椅子に座りウダウダしていた。
「紗歌ーノートとっといたぜ!」
いきなり後ろから声をかけてきたのは幼馴染の佐野慶太死ねばいいのに…
切実に死ねばいいのに…
まあなかなか便利なやつだから神様のような広く優しい心を持った私紗歌は勘弁してやる事にした。
私紗歌があーありがとう便利屋と言うと嬉しそうに微笑みながら自分の席に帰っていった。
あいつドMだキモイ…
ドM便利屋が帰った後私紗歌が再びウダウダしているとクラスで特に仲良しな女の子の神戸志穂ちゃんが私の前にやってきて
「別に寂しかったわけじゃないんだからね」とほんのりと頬を染めながら言った。
私紗歌は心の中で萌えーと叫びながら寂しかったんだーといじめてみると真っ赤な顔で否定している。
志穂ちゃんを嫁に欲しいですマジで。
志穂ちゃんの彼氏まじしねええええええ!
私紗歌もこんな可愛いことラブラブしたい!イケメンしねぇぇぇぇ!ついでにブサメンもしんどけぇぇぇぇ!つまり男はしねばいいと思うんだ(キリッ
私紗歌が一人で納得していると
「あのね、放課後一緒に買い物行かない?」と志穂ちゃんからデートのお誘いをいただいた。
もちろんいくぜよ!と坂本龍馬風口調で答えるとクスッと笑いながら志穂ちゃんは自分の席に戻っていった。
私紗歌が放課後が楽しみ過ぎて授業中寝れる気がしないとなと思っていると授業開始のベルが鳴り響いた。