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殺人鬼の章・序章

 「やけに健康的な体だなぁ」と思いながらさばいてた。そうりゃそうだな、酒や煙草を全くやらない家族のために真面目に働くサラリーマンだからね。赤紫色の無垢な肝臓を眺めながら思った。

 この男を見つけたのは二か月前、次のターゲットを探しているときだった。喫茶店で込み合う人たちの群れをみてたら、礼儀正しい中年男性に「席をお借りしてもいいか」と尋ねられた。座らせない理由はないから了承した。席に座らせると少し互いのことについて話した。私は昔外交官をやっていたからそうだと名乗った。相手の男は妻と二人の娘と一人の息子がいて、今は生活が大変充実しているといった。そこで私の頭にひとつの考えが駆け巡った。もし今、目の前にいる男が消えたらかれの家族はどんな結末えおたどるだろう。やってみたい衝動に襲われた。帰りの路線が一緒だといって、とらえた。そしてどこかの路地裏で殺した。人間というのは死ぬ直前に本性だすのだが、彼は「家族がのためにも・・・やめてくれ・・・」と言って死んだ。最後まで家族を思ってたようだ。

 そろそろいいディナーができるところだ。食べる前にやっておきたいことがある。彼の目玉を保存しょうと。ふたつの異様な目線を放つ小さなボールだ。何回もやったことあるからわかるが、人それぞれ目玉というのは少し違う。今回は格段に平和な目線をしてる。僕はそれを魔球と読んでいる。

 警察はまだ動かんかな。と思いながらこれからのことについて考えた。警察と遊んでみてもいいではないか。このコレクションを見せるのはどうか。きっといいゲームが始まる。

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