少女と僕とまた魔法。
どうも三話目です。
今回また新キャラ。
そして最後に主人公の名前が!
「・・・ちょっとそこのキミ。」
僕は、とりあえず事情を把握するべく小学生を呼んだ。
まずは何者なのか確かめないと・・・
「な、なんですか・・・?」
小学生は俺に怯えながらも、おずおずといった様子で答えた。
その様子からは、とてもじゃないがさっきあの魔法を撃った魔法士とは思えなかった。
(けど・・・この年でこの威力の攻撃魔法を撃てるなんて・・・。)
「キミは誰?」
先ほどの魔法とこの小学生の潜在能力に戦々恐々しつつも、僕はできるだけ親しげに話しかけた。
・・・警戒心を解かないと、また魔法が飛んできそうだから。
「・・・わたしはるいです。」
少女はやはりおずおずといった感じで答えた。
(・・・るいって、この小学生のことだったのか。)
さっきから会話に出ていた名前が小学生の名前だと知り、それでようやく会話の意味がわかった。
「・・・ん?ってことは、パートナーって?」
会話の意味がわかったところで、僕はさっき小学生・・・るいがいった言葉の真意を尋ねた。
(・・・この子のパートナー?僕が?もしそうなるんだとしたら・・・僕の仕事って一体何?)
その言葉の真意を考えれば考えるほど、次々と疑問がわいてきた。
「・・・しりません!るいをむししたひとになんてなにもはなしません!」
しかしその疑問を解くための肝心のるいは、先ほど僕が無視したことに相当腹を立てているらしくぷいと横に向いてしまった。
(あちゃ~・・・とりあえず謝ったほうがいいよね・・・)
「あー・・・ごめんね。」
僕は、るいにさっきのことを謝った。
「しりません!」
・・・が、そっぽを向かれた。
「そんな・・・無視してごめん。」
「し・り・ま・せ・ん!!」
「ええ~・・・」
相当腹を立てているのかるいは話を聴く気がないらしく、いくら謝っても許してはくれない。
(・・・どうしよう。)
十分後
相変わらずるいは僕の話を聴いてくれない。
「ごめんって・・・」
「せいいがたりないです。」
・・・さっきからずっとこんな感じだ。
そろそろ打つ手がなくなってきたし、もう諦めかけたそのとき・・・
「瑠衣さ~ん、頼まれたものを買ってきましたよ~」
「ルイちゃん!ただいま~!!」
なぞの二人組が、買い物袋を携えて部屋に入ってきた。
「「・・・誰!?」」
おそらくここの関係者だろう。
二十代前半くらいの若い女二人組がそう叫びながら、魔法を詠唱し始めた。
「っ・・・ここの人たちは血の気が多すぎるよ・・・」
僕は即座にレジストシールドを展開する。
(・・・今日でもう二回目だよ・・・)
「・・・私の心で燃え滾る、憤怒の業火よ敵を焼け!」
「・・・嵐のように吹きすさぶ、天の風雨に晒されろ!」
やれやれと肩を落とす僕の心情とはお構いなしに、二人は魔法を放つ。
放った魔法はグランドファイアとレインストーム。
どちらも星4つの高等魔法だ。
グランドファイアは敵の真下の地面から焔が噴出し、敵を焼き尽くす危険魔法。
レインストームは嵐を発生させ、豪雨と共に吹く風で敵を切り刻む危険魔法。
どちらもフォトングラビティほどではないが危険な魔法だ。
ゴォォォォォォォ!!
「・・・防ぎきれるかな・・・」
僕はこの二つの強力な魔法を相手に、何とかシールドを持たせようと奮闘していた。
(四つ星魔法二つを一枚のシールドで受けるのは少しきついかな・・・)
そんなことを考えながら、僕は攻撃を防ぐ。
「・・・何なのこいつ、私たちの魔法を防いでる!?」
「冗談じゃないわ!これ、私たちの最高の魔法だし・・・四つ星よ!?」
一方の二人組の女性は、僕が魔法に持ちこたえているのが予想外だったようだ。
かなり動揺しながら二人とも攻撃を続けている。
「・・・だめ、もう魔力が切れる・・・」
「・・・私もっ・・・」
どうやら、先に限界がきたのは相手の方だった。
ふっ・・・とそれまでの魔法が嘘のように辺りが静かになる。
(良かった・・・)
「・・・いったい何者なの?」
ようやくシールドを解除できた僕に、息も絶え絶えのまま二人組の片割れが問う。
(そっか、自己紹介がまだだったっけ。)
僕はそのことを思い出し、るいを含めた三人言った。
「本日付けでこの部署で働くことになった皆鳥欧歌、18歳です。よろしくお願いします!」
というわけで、主人公は欧歌君です!
名前の由来はまたの機会にしますが、とりあえず適当ではありませんので!
それでは次話もよろしくお願いします!




