異世界転移したんだから、チートを使って京急で移動しても良いだろ?
京急ハッピーターントレインのニュースを見て思い付いた話
短いです
勇者召喚で異世界に召喚された双子の俺達。
召喚した奴らから、魔王を討伐しろって言われたが、魔王の城、むっちゃ遠くにある。
「異世界転移したんだから、チートを使って京急で移動しても良いだろ!?」
って俺が叫んだら、京急新1000型アルミ車の先頭車が出てきた。
これはもしや…!?
「先頭車しかないぞ?」
弟が言ったが
「京急は先頭車が動力車だから問題ない」
と、俺は答えた。
動力車…モーターがついているんだ。
「電気は!?」
「異世界だからな」
既に駆動音がしている。
パンタグラフが上がっているから、見えない電線があるのかも?
空気中の電気を吸収していたら本当にチートだ。
「動力車操縦者免許は?」
「異世界だからな」
「線路どうした〜!?」
「異世界だからな」
もう、異世界チートでしかないよ、これ。諦めろ、弟。
「異世界だからな、で解決すんな!」
「パワードbyシーメンスを舐めんな〜!」
「意味分かんね〜!」
そういえば、遊んでいる場合じゃなかった。
「そろそろ行かないと」
俺達は、乗務員出入り口から、乗り込んだ。
「運転席!テンション上がる〜!」
俺は、呪文を唱えた。
『ダァシェリエス!』
「それは車掌のセリフ〜!」
弟がツッコミを入れたが、
ファ〜ソラシドレミファ〜♪
運転士もいないのに、マスコンを動かしてもいないのに、電車…?は走り出した。
「あ〜!やっぱりドレミファインバーターだ〜!」
俺のテンションは上がりっぱなしだ。
「ところで、何で俺達が魔王を倒さなならんのだ?」
しばらくして、冷静になった俺達。
「知らん」
「知らんよな」
「バックレるか」
俺が言うと弟が
「魔王見たい」
何て?
「魔王が見たい」
「パンダと同レベルか!?」
「マジ見たい!」
「仕方ないな〜」
方向幕は「快特魔王城行き」になっている。
そのうち魔王城に着くだろう。
その後、魔王城の前まで新1000型アルミ車で乗り付けたら、鉄ちゃんの魔王が「乗せて!」と懇願してくるのだが、それはまた別の話。
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