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初花月の宙は、星の浅瀬と春へのプレリュード

作者: 逢乃 雫
掲載日:2026/02/15

木の芽風に


さゆらぐ夢見草の



つぼみが


浴びる陽ざしの中で



初花月の


風にそよめく丘は



まるで浅瀬の


オーシャングリーン



さらら さらら


寄せてはまた返す



季節という


波打ち際を歩くように



冬から春へ


風のまにまに


道を彩りゆくように



アリッサムの


花はやわらかに咲いて



耳を澄ませる


季節のプレリュード




初花月の


宙はラグーンのように



月明かりの


砂浜から見上げる



夜空に


浮かぶ冬と春の光



ポルックスと


レグルスの星の(あわい)



浮かぶ淡い


光はかに座の星々



(そら)に広がる


ラグーンのように




初花月の


星座はルーペのように



かに座の


淡い光の向こうに



小さな春を


見つけるように



宙とこころの


間に夢を浮かべながら



見つめる


彼方に煌めく雪解星(ゆきげぼし)




小さな春を


ひとつ


見つけるたびに



新しい今を


見つけていくように



今日という日は


いつかの未来で



今日という日が


いつか、未来をつくって



いま歩んでいく


一歩ずつが


春を一つ、またひとつ




花が咲くとき


そこには葉があり



伸ばした茎や


見えない根があって



気づけば


きっと、そばにある



大切なものを


こころに感じながら



立ち止まる時も


あるかも知れないけれど



その時は


青い惑星が一緒に


回りながら、明日へと




木の芽風に


そよめく丘に見つめる



春の浅瀬の


オーシャングリーン



さらら さらら


寄せてはまた返す



季節の


波打ち際を


歩むこころと共に



初花月の


宙は星の浅瀬と


春への、プレリュード
















黄道十二星座の一つ、かに座は、2月頃から夜空高く上り、淡い光ですが、冬と春を繋ぐように冬の星ポルックスと春の星レグルスの間にあります。


2月頃から咲くアリッサム(庭なずな)は、咲き出す様子から「飛躍」「優美」の花言葉があります。夢見草はサクラ、かぜは、木の芽がふくらみ始める頃に吹く風のことです。


雪解星ゆきげぼしは、樹木の周りから円を描くように雪が解ける様子で、そうした時期の夜空に浮かぶ星をさすこともあります。初花月はつはなづきは2月、プレリュードは「前奏曲」のことです。


季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
優しく前へと進めてくれるような素敵な詩でした。 特に『小さな春を ひとつ 見つけるたびに 新しい今を 見つけていくように』というフレーズが、これからの春を探したくなって明るい気持ちになれました。
初読の時は「さらら さらら」という語感が寄せては返す波と進んでは戻る季節にリンクして素敵だなと思いましたが。 再読すると「立ち止まる時も あるかも知れないけれど その時は 青い惑星が一緒に …
季節は寄せては返すように、冬から春へと進んでいますね。 「さらら さらら」という穏やかな言葉が素敵です。 「今日という日は いつかの未来で」「今日という日が いつか、未来をつくって」というところが印…
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