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第97話 朝のご奉仕

 祐希は、小鳥のさえずりで目を覚ました。

 重いまぶたを持ち上げると、障子の隙間から柔らかな朝の日差しが差し込んでいる。

 ふかふかのベッドの中で身体を動かそうとして――祐希は、下半身に感じる「違和感」に息を呑んだ。


「ん……っ!?」


「あ、おはよう。祐希」


 布団がめくられ、彼の股の間に顔を埋め、昂りを愛おしむように明日奈が唇で愛でていた。

 寝起きとは思えないほど整った顔立ちで、彼女は悪戯っぽく微笑んでいる。

 その手は、生理現象で硬く立ち上がった祐希のモノを、優しく握りしめていた。


「あ、明日奈……な、何してるの……っ」


「何って……『朝のご奉仕』よ。

 祐希、昨夜あんなにしたのに、朝になったらもうこんなに元気なんだもの……

 さすがは現役大学生ね」


 明日奈は感心したように呟くと、再び昂りに唇を寄せた。

 チュ、と甘い音がして、湿った舌が震える輪郭を丁寧になぞる。


「ひぁっ……!」


「ふふ、可愛い声。……せっかくの朝立ちだもの。

 そのままじゃ苦しいでしょ?

 お義姉(ねえ)さんが、スッキリさせてあげる」


 明日奈は浴衣の裾をはだけさせると、跨るようにして祐希の上に覆いかぶさった。

 下着をつけていない素肌が、朝の光の中で白く輝く。

 彼女はゆっくりと腰を下ろし、祐希の昂りを自身の濡れた秘部へと導いた。


「んっ……入れるわよ……」


 はち切れんばかりの昂りが密着音と共に、彼女の中へ導かれ、朝一番の結合が果たされた。

 昨夜の余韻を残した内壁は、驚くほど温かく、そして柔らかく祐希を受け入れた。


「はぁ……っ、深い……」


「気持ちいい……。

 朝のセックスって、健康的でいいわよね」


 明日奈は祐希の胸に手をつき、ゆったりとしたリズムで腰を上下させ始めた。

 激しく貪るような夜のセックスとは違う、まどろみの中で互いの体温を確かめ合うような優しいセックス。

 けれど、視覚的刺激は強烈だ。

 朝日を背に浴びて揺れる明日奈の肢体、豊かな胸の揺れ、そして恍惚とした表情。


「祐希……見て、私たちが一つになってるところ……」


「うん……綺麗だ、明日奈……」


 視線が絡み合い、腰の動きが徐々に早くなる。

 明日奈の締め付けが強まり、祐希の限界が近づく。


「いくっ……出して、祐希っ」


「あ、明日奈っ……!」


 ドクン、と大きく脈打ち、祐希は本日最初の奔流を、義姉の最奥へと吐き出した。

 明日奈はギュッと身体を硬直させてそれを受け止め、長い吐息と共に崩れ落ちてくる。

 朝の静寂に、2人の激しい吐息だけが響いた。


「ふふ、スッキリした顔ね」


 シャワーを浴びて身支度を整えると、部屋には豪華な朝食が運ばれてきた。

 土鍋で炊かれた艶々の白米、炭火で炙ったアジの干物、出汁たっぷりの厚焼き玉子。

 明日奈は茶碗にご飯をよそいながら、心地よい脱力感に包まれている祐希を見てクスクスと笑った。


「さ、たくさん動いたんだから、しっかり食べなさい」


「いただきます」


 明日奈はアジの干物を慣れた手つきでほぐし、小骨を丁寧に取り除いて祐希の皿に置いてくれる。

 先ほどまで祐希の上で腰を振っていた女性とは思えないほど、その仕草は清楚で家庭的だ。

 胃袋も下半身も、完全にこの人に掴まれてしまった。

『明日奈は妻にするには理想的なタイプかもしれない』と、祐希は思った。

 祐希はアジを頬張りながら、現実を忘れさせるほど完璧な彼女の献身に、ただ溺れていくのを感じていた。


 チェックアウトを済ませ、再び高級ミニバンに乗り込む。

 箱根の山を下りる頃には、日差しは真夏の強烈なものに戻っていた。

 快適な車内で、明日奈はハンドルを握りながら、助手席でくつろぐ祐希に視線を向けた。


「楽しかったわね、祐希」


「うん。本当に……夢みたいだった」


「ふふ、夢じゃないわよ。

 もし、さくらちゃんとまだ交際が始まってなかったら、また来月もどこか別の所に連れて行ってあげる」


 車は東名高速を走り、あっという間にシェアハウスへと近づいてきた。

 見慣れた街並みが近づくにつれ、2人の空気は少しずつ「義姉(あね)義弟(おとうと)」の関係に戻っていった。

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