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第95話 義姉と義弟の関係(2)

 窓を開けると、ひんやりとした夜風と共に、森の草いきれと硫黄の匂いが流れ込んできた。

 月見台を兼ねたウッドデッキは、深緑に突き出すように作られている。

 照明は総檜造りの湯船を照らす行灯(あんどん)のみ。

 月明かりだけが、2人の姿を浮かび上がらせていた。


「ちょうどよい湯加減ね」


 明日奈は湯船の縁に立つと躊躇(ためら)いなく帯を解いた。

 シュルリ、と衣擦れの音が闇に響き、藤色の浴衣が足元に滑り落ちる。

 透き通るような白い肌、豊かな胸の膨らみ、引き締まったウエストから滑らかにカーブを描く腰つき。

 すべてが芸術品のように美しかった。


「ふふ、そんなに見つめられると恥ずかしいわ」


 口ではそう言いながらも、明日奈は身体を隠す素ぶりすら見せない。

 むしろ、自分の身体が祐希を魅了していることを楽しむように、髪をアップにまとめた。

 露わになった白いうなじが、艶めかしく輝く。


「身体を洗いましょう。こっちに来て」


 祐希が洗い場に座ると明日奈は丁寧に背中を洗ってくれた。

 そのまま正面へと回り込み、たわわな双丘を揺らしながら、泡を(まと)った手拭いで腹筋の下をなぞるように滑り降りていく。


「前も……綺麗にしなきゃね」


 彼女は硬くなった部分を、泡の滑りを利用して握りしめた。


「っ……あ、明日奈……!」


「もうこんなになって……」


 シャワーで泡を流すと、2人は滔々(とうとう)と溢れ出す湯船へと身を沈めた。

 明日奈はお湯の中で体を浮かせ、正面から祐希に抱きつくように跨ると、濡れた胸を力強く押し付けてきた。

「離れだから、誰にも聞こえないし……ここでしよっか」


 彼女の手が祐希の反り返った昂ぶりを捕らえた。

 明日奈がゆっくりと腰を下ろすと、祐希の昂ぶりが根元まで包み込まれていった。


「あ、あっ……! (とろ)けてしまいそう……」


 完全に繋がると、明日奈は熱い息を漏らし、祐希の首に腕を回した。

 湯船の縁からお湯が溢れ、水面が激しく揺れる。


「ああっ、んっ、やだ、深い……っ! 祐希……もっと、突いて……」


 祐希は、本能のままに腰を突き上げた。

 激しくお湯が跳ね、離れの静寂をかき消していく。

 絶頂の瞬間、祐希は明日奈の腰を強く掴み、その最奥に溢れ出す熱情を注ぎ込んだ。


「んんっ―――ぁぁぁ……ッ!」


 身を震わすような快感が波状的に押し寄せた。

 明日奈は祐希の胸に崩れ落ち、汗ばんだ髪をかき上げながら囁いた。


「……続きはベッドでしよ……」


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 バスタオルで身体を拭き、冷房の効いた寝室へと戻った。

 火照った身体に涼やかな空気が心地よい。

 明日奈は期待に胸を膨らませ、ベッドの端に手を突いて、誘うように腰を突き出した。


 暗がりの中で見るより、さらに白く眩しい彼女の肢体。

 祐希はその背後から、豊満な乳房を手のひらで掴み、彼女の中へ彼自身を沈めた。


「あ……っ、深い……。いきなり、そんな奥まで……っ」


 立ったままの状態で、奥まで届く甘美な快感が明日奈を貫いた。

 祐希が激しく腰を打ち付けるたび、彼女の白い肌が波打ち、肌がぶつかり合う音が寝室に響き渡った。


 やがて祐希は、繋がったまま彼女をベッドの上へ寝かせ、横向きに寝そべった。

 そして明日奈の片脚を持ち上げ、自身の肩へと掛け、背後から明日奈の中に入った。

 明日奈の最も秘められた部分が、照明の下に無防備に(さら)された。

 結合部が露わになり、祐希の視線がそこへ注がれる。


「祐希……見ないで……。恥ずかしい……っ」


 彼女の羞恥心を煽るように祐希はさらに深く腰を突き入れた。

 明日奈は、狂おしいほど刺激的な快感に抗うことができず、祐希にされるがままに身を任せた。

 視覚的な刺激が、2人の欲情を一段と加速させていく。


 繋がったまま、祐希は彼女の身体を強引に引き起こし、自らの膝の上に座らせた。


 背後から抱き抱えられるような体勢で、逃げ場のない衝撃が再び明日奈を貫いた。

 祐希の腕が明日奈の細い腰から、豊かな胸へと這い上がった。

 その先の小さな蕾をじっくり攻めると、明日奈は甘い喘ぎ声を上げ、頭を祐希の肩に預けた。


「あ……っ。そ、そこ、だめぇ……」


 その言葉に応えるように、明日奈が自ら動いた。

 彼女は祐希に背を向けたまま腰を浮かせ、自らの重みを全て預けるようにして、その最奥へと深く沈み込んだ。

 祐希の視界には、弓なりに反る彼女の美しい背中と、快楽に震える豊かなヒップが艶かしかった。


 明日奈は、繋がったままゆっくりと半回転し、正面から彼を(またが)る形になると、互いの胸が触れ合う距離で再び動き出した。


「祐希とひとつになってるの見たい……」


 互いの視線が絡み合い、指を絡ませる。

 明日奈の締め付けが脈打つように強まり、祐希は彼女の腰を突き上げるように何度も打ち付けた。


 絶頂が近いことを悟り、祐希は彼女の身体を優しくシーツに組み伏せた。

 最後は、正面からお互いを強く抱きしめ合う一番自然な形。

 密着した肌と肌が汗で溶け合い、マットレスが2人の激しい動きを受け止める。


「あ、イクっ、イッちゃう……祐希……!」


「あ、明日奈……っ!」


 祐希は彼女を強く抱きしめ、溢れ出す熱情を熱く解き放った。

 明日奈もまた、背中を弓なりに反らせ、その奔流を一つ残らず受け止めるように全身を硬直させた。


 長い、長い絶頂のあと、明日奈は祐希の唇に優しく口づけし、肌を密着させたまま目くるめく快感の余韻に浸った。

 

 激しい情事の余韻が、部屋を官能的な空気で包み込んでいた。

 乱れたシーツの上で、祐希は明日奈の豊かな胸に顔を埋めている。

 明日奈は祐希を優しく包み込み、愛おしそうに髪を指で梳いていた。


「祐希って、ついこの間まで童貞だったのに……

 セックス、巧くなったわね」


「えっ、それって褒め言葉?」


「そうよ、私の素直な感想。

 言葉にしなくても的確に応えてくれるから……」


「そうだな……最近、機会に恵まれてるからかな……」


「……私たち、身体の相性がいいと思わない?」


「……確かに、相性いいかも……」


「じゃあ、いっそのこと、私たち付き合っちゃう?」

※創作活動の励みになりますので、作品が気に入ったら「ブックマーク」と「☆」をよろしくお願いします。

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