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第80話 沙織の甘い誘惑

 沙織はベッドの上で、ゆっくりと上半身を起こした。

 常夜灯の微かな明かりが、沙織の美しい身体の輪郭を白く浮かび上がらせた。

 豊満な胸、くびれた腰、そして白く輝く太もも。

 その身体は、あまりにも魅力的だった。


「さ、沙織、何してるんだ」


「何してるんだって、そんなのエッチしにきたのに決まってるじゃないですか」


 祐希は身体を起こそうとするが、沙織はそれを許さない。

 彼女は祐希の胸板に手を突き、体重をかけて押し戻すと、耳元に唇を寄せた。


「先輩……ずっと我慢してましたよね?

 私なら……先輩を気持ちよくしてあげられますよ」


 沙織の柔らかな胸が、祐希の胸に押し付けられる。

 シャンプーの香りと、彼女自身の甘い匂いが鼻孔をくすぐる。


「先輩は、さくらさんと付き合ってるわけじゃないですよね?」


「ま、まあ、そうだが……」


「じゃあ、誰にも文句なんて言われませんよ。

 そもそもこれ、浮気じゃないんですから……」


 その言葉が、祐希の理性を根底から揺さぶった。

 確かにさくらに告白して、彼女も好きだと言ってくれた。

 だが今は彼女の父親の許可待ちで、まだ付き合っているわけではない。

 なら、沙織とエッチしても問題ないんじゃないか?


 その「拡大解釈」が、禁欲中の祐希のタガを外した。

 沙織の手がシーツの下へ伸び、祐希の昂りを直接刺激する。

 巧みな指使い。下腹部から湧き上がるような切ない疼き。

 祐希は我慢の限界だった。


「……沙織!」


 一度火がついた欲望は、もう止まらなかった。

 祐希は沙織の身体を抱き寄せると、貪るように唇を求めた。

 互いの唾液が絡み合う音が、静かな部屋に響く。

 もはや理性は遥か彼方に追いやられ、本能が祐希を支配していた。


「先輩ったら、急にスイッチ入っちゃうんだから……

 もぉ~、しょうがないなぁ……」


「沙織が誘ったんだぞ……」


「はいはい、分かりました。

 そんなにがっつかないでください。

 最初は私がリードしますから……」


 沙織は祐希の手を引くと、逆に祐希をベッドへと押し倒した。


「なっ……?」


 戸惑う祐希を制し、沙織はゆっくりと顔を下腹部へと寄せた。


「ふふ、まずは……私が気持ちよくしてあげますね」


 沙織はそう囁くと、熱く脈打つ祐希の(たかぶ)りに、熱い口づけを落とした。


「うぅ……っ、沙織……」


 敏感な部分を舌先で優しくもてあそばれ、祐希の背筋に電流のような痺れが走った。

 温かく湿った感触と、時折響く濡れた水音。

 沙織の献身的な愛撫は、祐希の理性を溶かすには十分すぎた。


「ふふ、先輩の……すっごいギンギンになってます……」


 しばらくして顔を上げた沙織は、濡れて艶めいた唇を指先で拭うと、満足げに微笑んだ。

 戸惑う祐希を余所(よそ)に、沙織は挑発的な笑みを浮かべながら、一糸纏わぬ姿で祐希の腰の上に跨った。

 月明かりが、沙織の白い肢体を幻想的に照らし出す。


「私の顔、よく見てくださいね……」

 沙織はそう囁くと、ゆっくりと腰を沈めていった。


 「う……くぅ……!」


 祐希が息を呑む。

 すべてを包み込むような、蕩けるような温もりと、締め付けられる圧迫感。

 沙織の愛に、包み込まれていくような感覚だった。

 二つの身体が一つに繋がると、沙織は熱い吐息を漏らし、自ら腰を揺らし始めた。


「あ……先輩の、すご……おっきい……」


 ベッドの上で揺れるたびに、沙織の豊かな胸が波打ち、苦悶と快楽が入り混じった表情が祐希を見下ろす。

 その扇情的な光景に、祐希の興奮は瞬く間に臨界点を超えた。


「っ、待て、沙織……避妊具、着けてないぞ……!」


 快楽の波に飲まれそうになりながらも、祐希はギリギリのところで理性を呼び戻した。

 このまま最後までしてしまえば、取り返しのつかないことになる。

 だが沙織は、腰の動きを止めないまま、汗ばんだ顔で妖艶に微笑んだ。


「ふふ、大丈夫ですよ。私、今日……安全日なんです」


「安全日……ホントか?」


「はい。だから……ゴムなしで、先輩の全部……受け止めてあげますから……」


 その悪魔の囁きが、祐希の理性を完全に焼き尽くした。

 安全日という免罪符。

 そして、そのまましてもいいという最高の誘惑。

 もう、我慢する必要などどこにもなかった。


「沙織……っ!」

 祐希は沙織の腰を掴むと、強引に身体を反転させ、沙織をベッドへと押し倒した。


「せ……先輩……?」

 主導権は、完全に祐希へと移った。

 祐希は沙織の両脚を大きく開かせると、今度は自らの腰を打ち付け、獣のように沙織を求めた。

「あぁっ! すごっ……奥まで、来てるぅ……!」


 沙織が身体を弓なりに反らせ、甘美な喘ぎ声を上げる。

 上から体重を乗せた激しい律動が、沙織を容赦なく揺さぶる。

 何度も打ち付け、深く、激しく、自らの愛を解き放った。

 沙織もまた、祐希の背中に爪を立て、長い髪を激しく波打たせてそれに応えた。

 ベッドがきしみ、肌と肌がぶつかる音が部屋を満たす。

 2人は深く繋がり合い、夜の静寂(しじま)を濃密な快楽で染め上げていった。


 沙織との交わりは祐希に至高の快感を与えた。

 それは、明日奈や未来と身体を重ねた時とはまた違う、沙織だけの甘美な快感だった。


「せ、せんぱい、激しすぎ……私、壊れちゃいそう……」


「今さら、何言ってるんだ……これは沙織が望んだことだろ……」


 興奮覚めやらぬ2人は浴室へと場所を移した。

 シャワーを全開にすると、湯気と共に降り注ぐ熱い水流が2人を濡らす。


 ボディソープのたっぷりの泡で互いの身体を洗ううちに、その指先は次第に淫らな動きへと変わっていく。

 肌の上を滑る滑らかな感触が、鎮まりかけた情欲を再び呼び覚ました。

 洗うという名目の愛撫は、瞬く間にお互いを貪り合う行為へと変貌する。


 祐希は沙織の両手を浴室の壁につかせると、背後から覆いかぶさるようにして結合した。

 立ったままの不安定な体勢が、逆に興奮を煽る。

 湯気で曇った鏡に沙織の手形がつき、濡れたタイルに水音と荒い息遣いが反響した。


「あん……立ってするの、気持ちいいです……!」


「沙織……まだだ、足を上げろ」


 祐希は沙織の片足を掴むと、それを高く、沙織の頭の横に来る位置まで一気に持ち上げた。

 まるで体操選手のような、見事なY字バランス。

 沙織の驚異的な柔軟性が、ありえない体位を可能にした。

 限界まで足を開かされた無防備な体勢は、より深い位置への到達を許してしまう。


「あ、足、そんなに……恥ずかしいっ……!」


「沙織、見えるか?……すごいぞ……」


 視覚的な刺激に理性は既に消し飛んでいた。

 祐希は沙織の太ももを持ち上げると、無防備になった最奥目掛けて、容赦なく腰を打ち付けた。


「あぁっ! ダメっ、そこっ、深すぎっ……!」


 逃げ場のない角度で、身体の芯を貫くほど深く突き刺さる。

 片足で立つ沙織は、祐希にしがみついたまま絶頂に身を震わせた。

 お湯と汗、そして溢れ出る愛情にまみれながら、シャワーの下で激しく絡み合う。

 滑りやすくなった肌の感触と、体内を抉られるような強烈な快感。


「先輩っ、もう、限界です……」


「僕も、もう限界だ……っ!」


 沙織の身体が大きく跳ねると同時に、祐希もまた激しい脈動と共に愛の証を解き放った。

 祐希は沙織を抱きかかえ寝室へ戻った。

 意識が朦朧とするほどの快楽の果てに、柔らかなシーツの上で、2人は抱き合いながら泥のように眠った。

※創作活動の励みになりますので、作品が気に入ったら「ブックマーク」と「☆」をよろしくお願いします。

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