表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/100

第67話 真夏のビーチと9人の美女

 8月最初の土曜日、シェアハウスの恒例行事「海水浴」が行われた。

 その日は、朝から雲ひとつない青空が広がっていた。


 このイベントの名称は「海水浴」だが、実際にはビーチサイドのリゾートホテルに一泊する豪華な旅行である。

 住人たちに思いっきり夏を楽しんでもらおうと、明日奈が周到に計画してくれたのだ。


 今回の目的地は、神奈川県葉山町にある森尾海岸だ。

 住人たちは、朝8時に車2台とバイク1台に分乗して、葉山を目指した。


 明日奈の高級ミニバンには、助手席に祐希、後部座席に未来、琴葉、さくらが乗った。

 怜奈のコンパクトミニバンには、助手席に里緒奈、後部座席に朱音と沙織が乗った。

 瑞希は自分の大型バイクで、颯爽と風を切って目的地へ向かっていた。


 森尾海岸は、シェアハウスから車で40分ほどの距離にあり、午前9時前には目的地に到着した。

 駐車場に車を停め、メンバーがビーチに降り立つと、そこには絶景が広がっていた。


「うわぁ~、富士山が見えるよ!」

 未来が興奮して声を上げた。


「ホントだぁ、それに江の島も見えるよ!」

 琴葉が沖を指さした。


 相模湾に面する森尾海岸からは、正面に江の島が見え、その向こうに富士山がくっきりと浮かび上がっている。

 緩やかな湾になっているビーチには、白砂と綺麗なマリンブルーの海が広がっていた。

 渚には穏やかな白波が立ち、まさに絶好の海水浴日和だ。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 海の家で着替えを済ませ、再びビーチに集合した瞬間、祐希は言葉を失った。

 美女9人の水着姿、その破壊力は想像を絶するものだった。

 祐希は、みんなに気づかれないように一人ひとり水着を観察していった。


 オーナーである明日奈は、黒のモノキニだった。

 脇腹が大きくカットされたデザインと、腰元の華奢な紐が、セクシーさを際立たせている。

 大人の色香と、漂う背徳的な空気に、祐希は思わず見惚れてしまった。


「みんな集合して~。

 今日の予定を発表するよ~」

 景色に見とれている住人たちを呼び集めて、明日奈が話し始めた。


「今日のお昼は、この海の家でバーベキューを予約してあるから、12時に集まってね~」

 指さした先には、白い柱とテーブルがオシャレな海の家があった。

 明日奈は真面目に説明をしていたが、今の祐希にとって、その声は単なるBGMでしかなかった。

 彼の目は、水着美女たちに釘付けにされていた。


 視線の先にいた怜奈の水着は、淡いピンクの花柄ビキニだ。

 白のシースルーウェアを羽織り、麦わら帽子がよく似合う、健康的で夏らしい落ち着いた装いだった。

 清楚な女性らしさに、祐希は思わず笑みを浮かべた。


「え~っと、ホテルのチェックインは、15時から17時の間にお願いね」

 事務的なアナウンスは右から左へ流れていく。


 その隣にいる瑞希(みずき)の水着は、日差しによく映えるオレンジのビキニ。

 しなやかな肢体と弾けるような笑顔は、見ているだけで元気をもらえそうだ。


「鍵はフロントで、シェアハウスの名前と部屋番号を言って受け取ってね。

 ちなみに今日の宿泊先はあそこです」

 明日奈は、4階建てのラグジュアリーなホテル『ビーチサイドリゾート渚』を指差した。


 それは、すぐ目の前がビーチという全室オーシャンビューの高級リゾートホテルだった。

 女子たちはその豪華さに「うわぁ、ゴージャスぅ」と言って感心していたが、祐希の関心は別の「絶景」にあった。


 祐希の視線は里緒奈の水着に移った。

 それは、眩い(まばゆい)メタリックゴールドのビキニだった。

 大胆に晒された豊満な肢体と、その露出度に祐希は思わず目のやり場に困ってしまった。


 明日奈は、今度は夕食の説明を始めた。

「夕食はホテル1階のレストランで18時からよ……

 コース料理だから、みんな遅れないようにね」


 それと同時に、祐希の視線は朱音に移っていた。

 朱音の水着は王道の赤ビキニで、腰元で揺れるリボンが愛らしかった。

 爽やかな笑顔と抜群のスタイルは、まさに夏の主役といった輝きだった。


「それじゃあ、部屋割りを発表します。

 3階の301号室は怜奈ちゃんと瑞希ちゃん。

 302号室は里緒奈ちゃんと朱音ちゃんね」


 名前を呼ばれた4人を眺めたあと、明日奈が次の名前を読み上げた。


「303号室は、未来ちゃんと琴葉ちゃん」


 その声に反応して、祐希は未来(みく)を見た。

 未来の水着は水色のギンガムチェックのフリルビキニ。

 トレードマークのツインテールがよく似合っていた。

 完成された可愛さに、祐希はドキっとさせられた。

 

 続いて視線は同室となる琴葉へ。

 彼女の水着は、鮮やかなレモンイエローのバンドゥビキニだ。

 肩紐のないデザインが、肩から胸元にかけての滑らかなラインを強調し、シンプルながら開放的だ。

 普段のクールな雰囲気と、惜しげもなく晒された白い素肌のギャップがたまらなかった。


 明日奈の部屋割り発表は続いていた。

「304号室は、沙織ちゃんとさくらちゃんね」


 呼ばれた沙織を目で追う。

 その水着はマリンブルーのビキニで、高い位置で結い上げたポニーテールが歩くたびに揺れていた。

 白く滑らかな肌と、抜群のスタイルの良さに、祐希は思わず目を奪われた。


 そして最後に祐希の視線を奪ったのは、さくらだった。

 その水着は薄い桜色のビキニで、少女のような可愛らしさの中に、大人の気品を覗かせていた。

 その可憐さに祐希は直視できないほどドキドキしていた。


「401号室は、私の部屋で……

 そして最後、402号室は祐希くん……

 ちょ、ちょっと、祐希くん聞いてる?」


「あ……は、はい、聞いてます……」


「嘘……私の話なんて聞かないで、女子の水着見てたでしょ」


「は、はい……すみません。つい目移りして……」


「まったくもう……」


「祐希ったら、いやらしいわねぇ……  むっつりスケベ!」

 里緒奈が笑いながら祐希をからかった。


「今回の幹事は、そのむっつり祐希くんにお願いしてます。

 みんな、何かあったら祐希くんに言ってね。

 お昼以外はチェックインまで自由に過ごしていいよ。

 それじゃあ、解散!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ