第84話 将来
ほんとうに申し訳ありません。
別作品を誤ってこの作品の続きとして公開していたみたいで、ほんとうに申し訳ありません。
既に直しましたので、もう大丈夫だと思います。
直す前に読んでくださった方には、謝罪を申し上げます。
ほんとうにすみませんでした。
僕が目が覚めた。
隣には愛らしい少女が眠っていた。
鈴美だ。
僕は鈴美の髪の毛を掻き上げる。
すると、鈴美は「ん」と、可愛らしい声を出した。
ああ、幸せだなと、思った。
僕は今、鈴美とこうして一緒に居られているのだ。
それこそ、鈴美の実家に来た時とは違い、母さんたちの脅威に怯えずにいられる。それだけで、僕は幸せを感じられる。
僕は軽く伸びをした。
その手が鈴美に当たりびくっとしたが、鈴美は起こしてないようで、ほっとした。
僕はそっと、近くのスマホを触る。
そう言えば最近スマホをいじっていない。
僕はスマホを触り、そして、久しぶりにスマホで色々と見る。
すぐに目が疲れた。
そもそも僕は普段からスマホを乱用する事はしないし、きっとなれないことに、目が疲れデモしたのだろう。
「陽太君」
そこで、鈴美の目が覚めた。
僕は隣に眠る鈴美の顔を見る。
「おはよう」
僕がそう言うと、鈴美が「お、おはよう」と、返す。
彼女は、照れていたようだった。
なにせ、顔が赤い。
僕も罪な男だな、なんて時価持参みたいなことを考えた。
そして――
僕たちは一緒にリビングに行く。
そこで、姉ちゃんがいた。
「おはよう」
と、姉ちゃんは言う。
そして、そこにはチャーハンがあった。
「朝ごはん」と言ってにっこりと笑う。
「チャーハンいつでも食べてね」
「うん」
僕は頷いた。
「姉ちゃん」
「なに?」
「昨日も言ってたけど、バーは大丈夫なの?」
昨日はそこまで詳しくは聞けなかった。
「最悪バーをやめて、別の場所で働けばいいし、就職活動もしなきゃいけないしね」「姉ちゃん、就職活動するの?」
「当たり前でしょ。だって、安定性がないもん」
「そうだなあ」
キャバクラみたいな、そう言う感じの店ではないから、客にお酒を飲ませた分だけお金がもらえるとかそう言うのはないけれど。
でも、潰れる可能性もある。
普通のバイトよりは給料は高いけれど、でも、就職して仕事をするよりはお金はもらえないのだろう。
「店長さんから元から誘われてたけど、バーだけで人生終えるのは嫌だから」
「なるほどね」
「それに、大学出たんだから、大学の知識を生かしたいじゃない」
「ああ」
別に、大学に通ったら、就職しなければならないわけではない。
だけど、それはやりがいの問題なんだろうか。
姉ちゃんは元々上昇志向のある人間だ。
だからこそ、今現在からより未来を目指したいのだろう。
「そう言えば」
僕は呟く。
「僕も大学の事をそろそろ決めなきゃ打ね」
今現在は、二年生の夏休み。
ようやく目の前の問題の方がついたのだ。
考えなければならない。
「確かにね」
隣にいつの間にかいた、鈴美がそう言った。
「わたしたちももう大学受験を考えなきゃいけない時期だもんね」
「うん」
僕は頷く。
「国公立目指さないとね」
僕は言った。
私立は家に負担がでかすぎる。
だけど、国公立なら。
学費は多少安くは収まるはずだ。
「鈴美」
僕は呟く。
「鈴美はどうするつもりなんだ」
鈴美はその言葉に首をかしげる。
「決まってるじゃん、陽太君の行きたい大学に行くよ。だって大学でも一緒に居たいしさ」
「ありがとう」
僕はそうお礼を言った。
「そう言ってくれて本当にうれしい」
「当然だよ」
鈴美はそう言って笑う。
「陽太君と一緒に居られることが、今のわたしの幸せだし」
「惚気も大概にしてご飯食べない」
姉ちゃんが言った。
その言葉に、僕たちは静かにうなずいた。
そしてご飯を食べ終わった後、僕たちは病院に向かう事となった。
勿論理由は芹原の養生を見る事だ。
芹原は今元気なのだろうか。
しんどい状態なのだろうか。
いや、目を覚ましていないらしいから、しんどい状態なのだろうか。
芹原は今回の件、どういう処罰を受ける事になるのだろうか。
目を覚ましたらすぐ無罪放免、なんてことにはならないと思う。
というか、ならないで欲しい。
全開の時も、退学処分にはなったけれど、法の下ではほとんど罰を受けなかったのだ。
罪としては何だろう。
分からないけれど、でも、
僕の事をかばったという一面だけで、モヤモヤするところがある。
芹原を恨みたいのに、恨み切れない。
憎みたいのに、憎み切れない。
そんなモヤモヤした気持ちを、僕は抱えている。
僕は、
怖い。
僕は芹原に直面するのが怖い。
だから、僕は芹原に会いたくない。
昨日は鈴美の言葉に、YESとは言った。
いったけれど。
YESなんて言いたくはなかった。
僕は隣を歩く鈴美の顔をじっと見る。
そして、鈴美の手を取る。
「気持ちは分かるよ」
鈴美は小さく言った。
「私も行きたくない。だけど、わたしは陽太君が言った方がいいと思う」
「っうん」
僕は頷いき、そのドアを静かに開いた。




