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プロローグ

 西暦二〇三五年七月五日。今日も朝からいつものように、採掘現場の小惑星No.666で、鉱物の積み込み待機をしていた。


 ここは地球から遠く離れた火星と木星の間の小惑星帯、アステロイドベルトだ。




 ――ピピッ


 建設資材会社のヤマモト番頭から無線通信が入った。


「あー、シノヤマさん、本日の鉱物運搬予定だが急遽変更になった、ピッ――」


 毎度のことだが、もう少し早く連絡を寄越してくれ。言っても無駄だからあまり言いたくないのだがな。


「はいよ、了解。で、どこに行けばいいんだ? どうぞ――」


 推進剤の経費が自腹なんだからよ、出来るだけ近場がいいんだがなあ。


「えー、少し遠くて申し訳ないのだが、小惑星No.7に向かってくれ。現地についたら施工管理(セコカン)の女が説明してくれる、ピッ――」


「おいおい小惑星No.7って、とっくに廃棄処分になった金鉱山小惑星じゃねーか」

「それが私もよく事情が分からいのだけれど」


「今更、金なんか掘り出してどうしようってんだ?」

 金なんか、いくらでも月で錬成出来るってのに、あんなところに行ってどうしようってんだ


「……先方がね、全日本宇宙トラック協会からなんだが、とにかくフットワークの軽い中型パイロットを、との要望でしてね」


「トラック協会から?」

「そうなんだよ。それでシノヤマさんがうってつけなんだ」


「しょうがねえな。ところでヤマモトさんよぉ、せめて推進剤の費用くらいは報酬に上乗せさせろよな?」

「ああ、わかった。今回はしょうがないな、交信終了、ピッ――」




 毎日毎日、採掘現場小惑星と建設中の中継ステーション現場の往復、いい加減飽き飽きする。


 俺は、人類火星移住計画のための準備プロジェクト、「地球及び火星軌道惑星間物流ネットワークステーション建設」の資材を運搬する「惑星間航行中型宇宙トラック」のパイロットだ。


 俺はパイロットという呼び名があまり好きではないので、自らを「宇宙のトラック乗り」と呼んでいる。仲間内にもそう呼ばせている。




 ―― トラック乗りのシノさん ――


 それが仲間内での俺の愛称だ。

短編で公開した「アステロイドベルトの片隅で」を元に長編連載を始めました。

https://ncode.syosetu.com/n9038ku/11/


不定期連載ですが、1エピソードあたり2000文字位で読みやすさを考慮しますので、ぜひお付き合いください。


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