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さて、みんなから情報をもらいつつ私も王女様のことを調べてみた。
調べちゃ駄目とは言われなかったしね!
ただまあ、外出しないと調べられないのでそこはちゃんとシリウスに報告したけど。
これが事後報告だとまたうるさいからさー。
どうして話してくれなかったんだって……構ってちゃんか! 違うね、ヤンデレだね!
まあ大型犬が自分を置いて散歩に行く飼い主に「なんで!? なんで!?」ってしているんだと思えばいいかと思っているので、そんなストレスでもない。
そもそも普段はシリウスが外に出ているから、インドア派な私は自宅でのんびりしているだけだしね~。
まあちょっくら運動不足でもあったし、知り合い(おおっぴらには言えない)たちのとこに顔を出して来たってわけ。
でわかったこと。
王女様の名前はカーリーン、セカンドネームはなし。
あちらの国はそういうのないそう。
で、年齢は二十八歳。
前世の頃でもそろそろ結婚を……って周囲に聞かれ始めて鬱陶しいなと思い始める頃合いである。
まあこの世界で言えばもうちょっと適齢期は早いし、なんだったら王族なのでその重圧ったら大変なもんなんじゃなかろうか?
いや知らんけど。
(豊かな赤毛にまあまあの顔立ちで、まあまあの体つき……ねえ)
アクイラ王国では美女の条件とやらはとにかく何かが大きいってことらしい。
なんておおざっぱ!
たとえば背が高いだけでもいいし、鼻が高いんでもいい。
極端な話、胸や尻がデカい方がいいってのをそういう『背が高いのもいいよね! 決して下卑た目で見ているわけじゃないよ!』ってのを形にしていったらそんな風になったんだそうな。
つまり例えば体重がすごく重いとか横幅が……ってのはアウト。
もうあからさまじゃないかって乾いた笑いが出るわ~、いやだわ~。
でも男性は貴公子然としている人が好ましい。
それはこの国でもそうなんだけど、男性が前に出て戦う時代は終わった、武器を手に前に立つのは野蛮な行為なので身分の下の者たちの仕事、的なね?
正直私からしたらわけわかんないよね。
まあ男女平等に喧嘩が強い人は魔獣狩りでも野盗狩りでもして治安を守ればいいと思う。
その分危険手当とかつけてさ。
逆に知恵を使ってくれる人たちもその知恵と知識を活かして何かしらの功績を叩き出せばお手当つくようにしたら平等だと思うんだけどなあ。
(私たち暗殺者だって男女それぞれにいたわけだし。まあ得意分野がみんな違ったけど)
私は暗殺はほとんどなくて侵入とかそういうのばっかりだったけどね。
てへっ。
で、基本的にはみんなから聞いたこと以上の話はなかった。
なにもないってことはね、本当にお飾りの王太女様だったってことだよ……!
私のおおっぴらにできない知り合いたちも「ありゃ平凡な女さ」「いっそ王家じゃない方が良かったかもナア、いや、王家だからほどほどに磨かれて価値もあるか?」なんて言われようだったからね!!
(……それで平凡な私がシリウスの相手って知ったらそりゃ怒るわあ)
それか、それなら自分でもいいだろって思うだろうね。
ハハッ、めんどうくさーい!!




