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をぐらのさうし 巻之弐十伍  作者: 小椋夏己
2025年  2月
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オスカルは自由か不自由か

 昨日、劇場アニメの「ベルサイユのばら」を見てきたんですが、そのことでSNSで討論とまでは言いませんが、オスカルの生き方について意見が分かれているようなことを目にしました。

 

 令和の今の時代にオスカルを見た若い女性がテレビか何かで、


「オスカルは自分の思うままに自由に生きた人」


 という印象を持ったと語ったことで、色々な意見が出てるという感じです。


 まあこれは今回の映画がダイジェストのようなもので、そのあたりの複雑な心理とかを描ききれてなかった、というか、元々が原作知ってるでしょな作り方なもので初めて見た人はそういう風に思う人もいるのかも知れないと思いました。

 そういや私の同行者もほぼベルばら知らない人なんですが、そのへんは知ったかぶりして「あの時のアンドレどう思った」と聞いても「アンドレは不死身だから」とかまともに返事してこないようなやつなので論外ですが、そういう見方をする人もいるんだなという感想を私は持ちました。


 もう一つの意見は最初のテレビのアニメを見た人の感想は


「オスカルは男性として生きることを強いられた不自由な人だった」


 という意見です。


 私はアニメに関してはあまりよく覚えてないんですよね。ただ、なんとも意味不明なアレンジをしていたことは覚えていて、それであまりいい印象がないのかなと思ったんですが、アニメだけ見たという他の人の意見を聞いてみて、どうやらそういう感じに描いていたのかもと思うようになりました。オスカルは本当は女性として生きたかったのに男性として育てられた的な。


 これもちょっと違うなあと原作ファンとしては思いました。


 オスカルは自分の生き方を最初のうちは何の疑問も持たず、普通のこととして育って士官になっていきます。そして14歳で同じ年のアントワネットのそば近くに仕えてそれを喜びとしているんです。ジャルジェ家の後継ぎとしての誇りもあったでしょうし、それをなんの違和感もなく受け止めていたと思います。

 

 ですが出会った人たちとの関わりから貴族であること、女性であることなどに悩むようになっていきます。そしてその結果、あの道を選ぶわけです。このへんは知らない方のためにぼかしますが。


「人は生まれながらにして自由だ」


 これがオスカルの出した結論ですが、そこだけ強調して自由だったからとか不自由だったからとは言えないと思うんですよね。自由ってそんな簡単なものじゃないし。


 オスカル本人も言ってます、


「自分は何も知らなかった」


 と。


 貴族と平民、自由と不自由、時代の境目、そういうものの間に位置するようなキャラだからこそ、あれほどみんなに愛され続けているキャラじゃないかなと思います。


 私も今でも愛してるよ~オスカル~

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