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をぐらのさうし 巻之弐十伍  作者: 小椋夏己
2025年  1月
75/584

蒸籠推し

 妹のエピソードをもう一つ。


 妹は少し前から、


「蒸籠はいいよ」


 と随分と勧めてくるようになりました。今はせいろブームってテレビでやってますが、そう言われる初期かその前ぐらいから言ってたと思います。


 うちにも蒸籠はあるんですが大きいんですよ。使うのはほぼお赤飯を蒸す時ぐらい。その時はもち米5キロぐらい一気に蒸すんですが、そのぐらいの大きさがあるということです。


「小さい蒸籠で1人分とか蒸したらすごい便利」


 そう勧められてたんですが、買うのもなと放置していたら、今日、実力行使されました。


「蒸籠持ってきたから」


 と、小さい蒸籠の二段蒸しでお昼、サンドイッチと一緒に野菜蒸しをいただくことになりました。


「なんでも蒸籠で蒸したらおいしいし、ヘルシー。お肉とか蒸す時はクッキングペーパー乗せてそこで蒸すけどそうしたら脂も落ちひんし、野菜とかと一緒に水でさっと洗うだけで後は干してたらいい。洗剤で洗う必要もないし今は毎日のように使ってる」


 と、


「君は蒸籠振興協会の宣伝部長か何かなのかい?」


 と聞きたくなるほど蒸籠のプレゼンをされてしまった。


「うちはルクエのスチーマーがあるから」


 と、私はシリコンのスチーマーで対抗しました。もう20年ほど前になりますが、当時はまだすごくお高かったのを思い切って買ったんですよ。今はシリコンのスチーマーって大きさは別として100均でも売ってるけどな! 当時は何千円かしたんだよ!


 それを使って色々と蒸したりするんですが、さすがに毎日は使いません。そうしたら妹がこう言いました。


「いいや蒸籠の勝ち」


 うむ、全くぶれない態度は立派だ。


 そしてさらにこう言われました。


「小さいやつ使いやすいよ、プレゼントしよか?」


 いや、いいからともう笑ってしまうほど蒸籠推しに推されて推されて推されまくってしまった。


 でも確かに蒸籠で蒸すとなんでもおいしいですね。大きいのを使うと蒸し布も乗せてと結構手入れも大変ですが、水でさっと洗って乾かすだけと言われているうちになんだか洗脳された感じでほしいなと思ってしまいました。


「うちはもうちょっと大きいのもあるけどこのぐらいの使いやすいよ。無印でセットで売ってる」


 と、最後の最後まで蒸籠プレゼンをした後で、車に乗ったら悪態つきたくなると言いすてて帰った妹ですが、


「今帰ってきましたありがとう」


 と連絡があり、その後は習い事に行ったようです。


 元気やなあ、これも蒸籠の効果だろうか。

※後日談でさらに妹に蒸籠を推されている「蒸籠蒸しの宣伝部長」はこちらです(笑)


https://ncode.syosetu.com/n7443jx/102

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