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をぐらのさうし 巻之弐十伍  作者: 小椋夏己
2025年  1月
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ご使用になっていない通帳

 実家に来たらポストに色々なものが入っていました。大部分はいらないチラシ、一枚は最近入るのを楽しみにしている「ひょうご県議会だより」です。さて、今度はどんなこと書いてあるのかな、っと。


 第一面には中央に「震災を忘れない私たちの兵庫」の文字の周囲に色んな委員会のことを散りばめ、下には12月定例県議会の概要とありました。開くと一般質問だの特別質問だのが見開きにあって、最後のページに「百条委員会について」とさらっと書いてあります。

 思えばあんなことがなければこうして県議会だよりをじっくり読むことも少なかったと思います。その点だけは議会もいいことをしたなと思います。他はどうしようもないですけどね。


 郵便は一通だけ、某大手銀行からのはっつけてあるタイプのはがきです。開くと中を読めるようになるあれですね。


 宛名が父になっている。


「そういや前にもなんか契約とかしてくれみたいな宣伝きてたな、あれかな」


 と思って開いてびっくり、


「長い間預けてくれてありがとうございます、他に色んな商品があるけどどうでしょう」


 と、口座の残高を知らせながらさりげなく商品の宣伝をしてありました。


 残高は数万円。仕事関係ではなく個人で使って途中でほったらかしてたやつじゃないかなあ、この銀行のこと頼まれた記憶ないし。通帳もどこにあるか知らないし、印鑑もどれなのか分からない。


 つまり銀行に連絡して、


「相続の手続きして解約せんとあかんがな! うわー、めんどくせ!」


 正直、それが一番の感想です。


 数万円はうれしい。ですが、それを受け取るには、色々と手続きをしないといけないのです。もうそういうの全部終わったとばっかり思ってたのに、なんたるフェイント!


 もしも千円程度だったら、そのための書類を取る料金とかと相殺してもう放棄してもいいようなものですが、数万円ですからね、無視するには惜しい金額です。


 はあ、妹と相談して手続き進めるか。さっとお知らせのページを見たら最低でも2回は郵便でやりとりしないといけないらしい。すぐのことにはなりません。


 思わぬ父からのお小遣いになりましたが、ちょっとばかりがくっときたのも本音です。

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