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をぐらのさうし 巻之弐十伍  作者: 小椋夏己
2025年 10月

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モフッとノーベル賞

         挿絵(By みてみん)


 二日続けて日本人のノーベル賞受賞のニュースがあり、とてもめでたいことだと思います。昨年とか一昨年はなかったんでしたっけ、なんかそういう感じだったと思います。


 その二人目の京大の北川進さんの研究内容を聞いて、


「あれ、これ、私万博で見てきたぞ」


 と、思いました。


 8月4日、


「大阪ヘルスケアパビリオン」


 の予約が取れていて、25年後の自分の姿を見に行った時です。他の展示の中にそういうのがあった。


「確かそうだった」


 ごそごそとクラウドから写真を取り出し、調べてみたら、


「あった、これだ。やっぱりそうだった」


 となりました。


「MOF」


 そういう名前でその時に説明を受けたんですが、簡単に言うと、


「いっぱい穴が空いてる物質を作ってその穴にあった物質だけを取り入れたり出したりできます」


 ということでした。

 

 壁に三つほどそのモデルみたいなのがあり、一つは調子悪くて使えなかったんですが、取り入れたということにしたらそこだけ色が変わり、出したらまたもとに戻るみたいなシステムで遊んできました。


 下のボックスにはコーヒー豆の見本を入れるみたいな容器があり、それぞれの色で「炭素」とか「二酸化炭素」とか「酸素」みたいに説明がしてあります。


 念の為に「MOF」で調べてみたら、


「金属有機構造体」


 とあり、ネットの記事にも、


「2025年ノーベル化学賞を受賞した北川進氏らの「金属有機構造体(MOF)」は何に役立つのか?」


 などというのがあったので間違いないです。


「いや、すごいな私、ちゃんと見たもの覚えてるがな」


 と一緒に行ったT氏に覚えてるか聞いたところ、


「覚えてるよ」


 と、裏返った声で言うもので、


「ほほう、じゃあどういうもんだったか言ってごらん」


 と言ったところ、


「なんかどーんとしてばーん」


 と言うので一発はたいておきました。


 説明したら、


「ああ、あの色が変わったやつ」


 と思いだしたようです。


 ふふん、と得意になって、


「理系を謳ってるのにそんなことも覚えてないなんてね、こんなバリバリ文系の雑文書きが覚えてたアカデミー賞取るような実験を覚えてないなんて」


 と言ってしまったら、


「アカデミー賞違うやろ、ノーベル賞やろ」


 とつっこまれ、


「しまった!」


 と思ったんですが、


「アカデミー賞とノーベル賞の違いも分からないやつに言われたくない」


 と言われてしまって完全勝利とはならなくて悔しいのなんの!


 ですが、ちゃんと見たものを学んでたんだな私はと、ノーベル賞おめでとうございますと祝いつつ、一つ賢くなってる自分を再認識できたことにも拍手をしたいと思います。



写真一枚目:MOFの説明。

写真二枚目:決まった物質しか取り入れられないよと色を変えて説明してました。

写真三枚目:→の白い木の枠みたいなところで展示がありました。T氏が座ってるのでガンダムのデジタル記念賞で隠してあります(笑)

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