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をぐらのさうし 巻之弐十伍  作者: 小椋夏己
2025年 10月

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星に願いを

 昨日で妹と姪っ子Iちゃんの万博が終わりました。さびしい! って、私の万博ももうすぐ終わるわけですが。


 行けるパビリオンなどはもう決まってくるわけですが、そのうちの一つ、おすすめのシンガポール館に行ってこられたのでよかったと思いました。


 シンガポール、丸いタブレットのようなものに指で絵や文字を書くと、それが最上階の丸い屋根に星になって映るということなっています。それもちゃんとやってきたと聞いて、何を書いたかと聞いたら、


「書いたけど願いは叶わなかった」

 

 と妹が言うのです。そんなにすぐに分かる願いのかなと思ったんですが、私が書いた文字を、


「幸」


 だったと言ったら、


「わ〜ものすごい厚かましいな」


 と言われたのです。そしてその理由ですが、


「大雑把やとな、適当な人が係になってな、「あーはいはい。それね」って扱われるねんで。いろんな不幸あっても結果オーライみたいな感じでな。はっきり答えがないからなんでも叶えたでしょってなるねん(妹説)」←原文ママ


 と言われたので、ひどいと言いつつ、そこそこ幸せなのでいいと言ったら今度はこう返ってきました。


「あ、それそれ」

「やっぱりな」


 つまり、大雑把な願い事だとそこそこで終わってしまうと言いたいらしい。


 そう言うもので、じゃあ君はなんと書いたのだというと教えてくれた願いにまた笑ってしまい、もったいない願い方をするなと言ったら、


「ん?せっかくやからこの際大きく…とな?」

「小さな小さな願いごとや。なんて可愛い」

「小さなことからコツコツ…」

「次は「この間はごめんなぁ〜」いうてなんか叶えてくれはるかもしれんで」


 って、考えようによってはそちらの方がよっぽど欲深いかも知れないと思いつつ、ぼろかす言われながら笑ってしまいました。


 そして妹の願い事なんですが、ちょっと事情を説明します。

 

 万博からの帰りに私はバスを予約してました。といっても、わざわざ予約をしたのではなく、以前T氏と共に行けなくなったチケット2枚を、行けそうな日に適当にずらして日時を変更していたら、たまたま昨日の夜のなかなかいい時間の予約になっていたのでした。

 

 そのバス自体ももうほとんど取れないんですよ。昨日は3人だったんですが、妹とIちゃんは最終日なので、時間いっぱい思い切り遊んで、それでバスがあったら安心だろうと譲ったんです。私は最後までいなくていいので、少し早めに電車で帰ればなんてことないし。


 そうしたら妹が気を遣って私のバスチケットを取ってくれようとしたんですが、やっぱりどうしても買えない。一度は買えたような顔をしてやっぱり買えない。私も以前それをやられてむかついてたんですが、妹もそうなったらしい。


 そういう事情の上で、こういう願い事を書いてました。


「バスのチケットが取れますように」


 それで笑ってしまってもったいないと言ったらそのぐらいばんばん返ってきたので、それでまた笑ったという出来事でした。


 ですが二人が最後まで楽しく万博に行けて、笑って終わることができてよかったと思います。ああ面白かった。


 ちなみに姪っ子Iちゃんの願いごとですが、乙女の秘密なので内緒です。うふっ。

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