表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
をぐらのさうし 巻之弐十伍  作者: 小椋夏己
2025年  1月
32/584

赤いマフラーの歌に異議あり・その2

 さて、続きです。


 前回は、


「銭湯から出る約束ってしにくかろう」


 ということを書きましたが、実は子どもの頃に一番最初におかしいと思ったのはそこではありませんでした。私と同じようにこの歌おかしいだろうと思う人の大部分はそこから入るようです。歌詞の時系列からあちらを先に書きましたが、そもそもはそこから出発していると思います。


 それは、


「赤いてぬぐいをマフラーにして銭湯に行った」


 ここですね。


 だって、てぬぐいって持って行く時は乾いてるけど、使った後は濡れてます。


「帰りは濡れたのを首にまくの?」

 

 子どもの頃に一番に思ったのはそこですし、同じようにつっこむ人も多いです。


 でもこの部分もちょっと擁護しようと思ったらできないことはないです。


「赤い手ぬぐいはタオルとして使う目的ではなく、行きも帰りもマフラー代わりとして使うために持っていった」


 だったらおかしくはないですよね。


 ただ、


「赤いてぬぐいって、なんでそんなの買ったんだろう」

 

 という疑問も出てきます。


 ネットで「赤いてぬぐい」と検索をかけるとたしかにわんさか出てきます。いや、どれもめでたい縁起のよさそうな柄のものばかり。お祭りとか、お祝いごとで使う目的なら赤い手ぬぐい、いっぱい出てきます。こういうのをねじりはちまきしてお神輿の上とかに乗ってたりもありそう。


 一般的にてぬぐいというと、やっぱりなかなか赤をチョイスするということはないように思います。大抵がもうちょっと渋い模様か白基調ですね。特にこの歌に出てくるような陽じゃなくて陰な二人なら「この赤いいじゃん」と派手なのを選ばず、青い青海波とかそういうのを選びそうに思います。


 ですがまあここは折れて、


「貧しい二人がお祭りかなにかでもらった赤いてぬぐいだった」


 ということにして気持ちを収めましょうか。ないことではないですし。


 でもだったら、やっぱり体を洗う目的にはあと2枚、てぬぐいかタオルが必要になります。この歌のようにマフラー代わりに使うならタオルがあるならタオルをマフラーにした方がよさそう。


 と、色々いちゃもんをつけてますが、問題はやっぱりそこじゃないんですよ。さっと聞いたらやっぱり帰り道が気になる。帰りはどうやってもてぬぐいはマフラー代わりにならないです。一枚持っていって帰りはしぼって持って帰ったと考えるのが普通じゃないでしょうか。


「帰りは銭湯でほっかほかになってるからマフラーいらないよね」


 そういう気持ちで持っていったのなら、やっぱり体が冷え切るぐらい、体の芯まで冷え切って持ってる石鹸が石鹸箱の中でカタカタ鳴るぐらい体が震えるまで待たせる太郎はなんともひどいと思いと思います。


 それに花子も花子です。「いつも待たされる」んですよ? 今日だけだったらたまたまそうなった、運が悪かったなですみますが、「いつも」なんです。だったら外で待たずに中で待ってればいいじゃないですか。脱衣所は温かいし、漫画や新聞だってある。銭湯によったらテレビだってついてるだろうし、あまりに知恵がなさすぎる。


 もしも私が番台の人なら、いつも待たされる花子に「太郎が出るまでここで待ってたらどうか」と声をかけるぐらいの案件です。てか、本当になんで外で待つんだろう。


 そして太郎は自分はほっかほかで出てきて震える花子の肩を抱き、


「冷たいね」


 って、誰のせいじゃあ!


 と、ムカつくのに、そんな太郎に花子は、


「あなたの優しさが怖かった」


 って、どこがじゃあ!


 と、太郎と花子、どっちにもイラッとくるという感じです。


 うん、もうちょっと頭働かせようよ、ふたりとも。同棲しようかってぐらいの大人なんだからさ。


 今回はここまで。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ