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をぐらのさうし 巻之弐十伍  作者: 小椋夏己
2025年  1月
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福男

 昨日の朝「宵えびす」で比較的近いところにある「えべっさん」にお参りに行ってきました。私は他の神社は存じ上げませんが、他にもここのように小さいけど由緒のあるえべっさんを祀っている神社って他にもあるんでしょうね、きっと。


 ですが、関西のこのあたりでえべっさんというと、やはりテレビでもよく取り上げられる今宮神社、それからえびす様を祀っている神社の総本社の西宮神社、そして兵庫にある柳原神社ぐらいが有名かなと思います。


 その総本社でもある西宮神社で毎年十日の本戎の朝、


「福男神事」


 が行われています。


 簡単に説明しますと、


「神様のところまで一等賞の人が福男」


 ということです。拝殿前で待っている神職の方に飛びついた先着3名が福男となります。


 今年は17歳の高校生がこの「一番福」を手にされたそうです、おめでとうございます。


 江戸時代から続くと言われているこの神事ですが、これまでにも色々あって、落ち着くまでに何年かかかっています。


 どういうことかと言いますと、神事なのでスポーツのようなルールや罰則なんてものがなかった。何しろ神様に見てもらうという前提がありますから、元々はずるいことするとか、そういうのはなかったはずなんです。それが、全国ニュースなどに取り上げられて有名になっていくと、


「ルールがないなら何してもいいだろう」


 と考える人が出てきました。やりたい放題して一番福を手にしようとするわけです。


 年々人の集まりも増え、そういう人も増えてきて問題だと言ってたある年、とうとう目に余ることをした集団が出てきました。某消防署の人たちが最前列でスクラムを組むようにして、自分たちの仲間を一等賞にするために他の人を妨害したんです。結論から言うと、この時に一番になった人は後日辞退することになったはずです。


 実はやっていたのはこの年だけではなく、その前も何年か続けてやっていたという話もありました。それでとりあえずはルールを決めようということになり、その方法が、福を手にする、運を手にするところから始まります。


 これまでは早い者勝ちで一番前に並ぶ必要があったので、何時間も前から並ぶ人が有利だったのですが、くじで走れる人を選抜することになりました。まずここで運を試されるわけですね。そのくじを引ける人がこれだけは今も先着で1500人です。そこからさらに福男を狙える先頭集団108人がくじで選ばれることになりました。


 これだったら集団で参加してもくじに当たらないとだめなので、どこかの消防署の人みたいなことはやりにくくなります。いい方法だと思います。


 他にも福男に対しては色々と書きたいこともあるんですが、とりあえずはここまでで。今年の福男のみなさま、おめでとうございます。手にした福をみなさんに分けて回ってくださいね。福は人に分けてこそです。


 ちなみに福男神事には女性も参加できます。今のところは女性が福男に選ばれたということはないようですが、もしも選ばれたらその時も話題になるんだろうなあ。

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