セシリアサイド ざわめきの後。
どしゃ降りにびっくり‼️
「何が仰りたいのか、まるで分かりませんが」
セシリアのため息混じりの言葉に、分かる方がおかしい、と周りの者達が白けた顔でミアを見ているが、当人は
「アタシはこのゲームのヒロインなの。アンタは悪役令嬢で、惨めったらしいカッコを晒して幽閉されんの」
更に何が言いたいのかわからない事をベラベラ喋り出し、暴れ始めた。
「ライン様がお困りになってない事を願いますわ」
小さな声で呟くと、顔を上げ漸くミアを抑え込んだ警備隊の隊長の顔を見詰めた。
「王族への暴力は厳罰となると聞いております。証言をする事もあると思いますが」
「ウィンストン公爵令嬢。現行犯ですので御足労は無用かと思いますが、もしもの時はお願い致します」
礼儀正しい隊長の言葉に甘え、セシリアはアリアンナ達の元に向かった。
警備隊がミアを引き摺る様に会場から連れ出し、教師達がサマーパーティーの開会を宣言した後は予定通り、サマーパーティーは騒めきは残ったが楽しげな空気を残しつつ、無事に終わって学生達も帰り支度を始めていた。
アリアンナがアーロンの見送りの為、その場から離れ、皆の目がセシリアから逸れた時間があった。
でも、涼しくなってよく寝れそうです。




