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セレナサイド アリアンナに報告
うー、35度越えは辛い。
入学前、セシリアの親友であるアリアンナには自分がセシリアでは無い事を話しておこうとしたら
「セシリア様でない事はすぐに分かりましたわ。ですが、お兄様もセシリア様の為なら問題は無い、と申しておりました」
と、涼しい顔でセレナを驚かせた。
「では、セシリア様。貴女は学園で何をするおつもりですか?」
唇は笑みの形をしているが、目は笑っていない。
「入学から1週間後、ある男爵令嬢が編入して来ます。私はその人を監視するつもりです」
ラインにも話したが、邪神がこの国を破滅させる為には自分の作ったシナリオを演じる人間が必要になる。
「その男爵令嬢が何か?」
「ラインから聞いた未来予知ではマーカスがそいつと恋に落ちて、セシリアたんを断罪して幽閉するらしいの」
「ライン?もしかして創造神のライン様ですの?」
アリアンナが目を丸くしてセレナの言葉を遮る。
「創造神?ラインは自分はこの世界の管理者だって言っているけど」
「この世界はライン様がお作りになりましたのよ」
アリアンナの言葉にセレナが青くなる。
「とんでも無い人の依頼受けたみたい」
暫くは酷暑か。