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セシリアサイド リリアン

雨が降っているせいか、涼しいのに湿度が高いからムシムシする。

セレナサイド


セレナは入学前から精力的に周りに働きかけていた。

ゲームの攻略対象の令息達の婚約者達にさり気なく、だが確実な方法で彼らの仲を格段に上げて行った。


宰相令息のマキシム・カナートの婚約者リリアン・レビス伯爵令嬢の哀しげな顔を夜会で見た時、さりげなく自分で作ったクッキーを手渡してみては?とアドバイスをした。


マキシムとなんとなく距離があるのを気にしていたリリアンはすぐにやった事がない手作りクッキーを持ってマキシムの元に向かったが、初めて作ったクッキーは少し焦げているし、砂糖と塩を間違えしょっぱい。


「なんか、しょっぱい」

「えっ?ど、どうしましょう。お砂糖とお塩を間違えてしまったのかしら?も、もう召し上がらないでくださいませ」


アワアワとクッキーを取り返そうとするリリアンの慌てぶりにマキシムはリリアンは冷たい、と勝手に思い込んでいた自分の視野の狭さに笑い、リリアンが止めるのにしょっぱいクッキーを平らげた。


「マキシム様ぁ」


泣きそうなリリアンの耳元に口を寄せ


「ちゃんと甘かったよ。リリーの愛情たっぷりだから、ね」


と、婚約して初めて甘い言葉を囁いた。


セレナのアドバイスのお陰でリリアンとマキシムは砂糖を吐きそうなほど甘い関係になり、リリアンはセレナと親しくなった。

鳥取が大変。

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