プロローグその1 桜木揺らす微風と卒業の季節
創作意欲が出ちったもんで....やっぱ荒んだ心にはラブコメが染みますなぁ。感想や評価、お待ちしております!
...タイトルにもルビ振れるようにならんかな?
(利用規約による作品削除を回避するため、一応R15制限を設けております。お色気シーンはもしかしたら書くかもしれんけどな★)
『好きです、藍沢先生。俺と、付き合ってもらえませんか?』
桜舞い散る卒業の日。私を射抜くように見据えるその黒い目は、これ以上ないほど真剣な目をしていたのかもしれない。
『──ごめんなさい。でもね、私は君より10歳も年上なのよ?君と結婚する頃にはオバサンなの。君もこれからの出会いで、きっと私なんかより良い人に出会えるはずだから。』
『──そんな、ことは....』
『卒業おめでとう。これからも教師として応援してるからね。』
不安そうに揺らぐ目で、動揺しながら口走ろうとする彼の言葉を遮り、私は言い切る。彼がどれだけの思いを込めて、私にその言葉を伝えたのかを考えることすらないまま。
『──俺、先生のこと一生忘れませんから。』
そう言う彼の泣き笑いみたいな顔を見て、思わず年相応に可愛いなんて場違いな考えが頭をよぎる。
『もしまた会えた時に、まだ俺の心が変わって無かったら、また告白を聞いてもらえますか?』
『フフッ、案外ロマンチストなのね、──君。』
思わず少し吹き出す私に恥ずかしそうに俯きながら赤面する彼。少しの間、桜の木々を揺らすそよ風が沈黙を支配し、互いに無言の時間が流れる。
『──もし、私がおばさんになっても気持ちが変わらなかったら、考えてあげないこともないかもしれないわね。』
『───っ!!ホントですか!?』
『ええ。勿論よ?』
だって、こんな素敵な子にはきっと───
『約束です!!俺、絶対にまた先生に告白しますから!!』
私なんかよりもっと良い女が現れるはずだもの。
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