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決戦は、じゃんけんで 1話 俺
ーキーンコーンカーンコーンー
「はぁ、暇だなぁ。」
俺は坂本 悠真、15歳。
友達はいないし、話し相手は家族ぐらいだ。
今は学校の中休み。
声がざわざわと響く中休みは、俺だけが嫌いだ。
たまにいじめる奴がいるが、クラスの大山さん【大山 由希】が、追い払う。だが、一度も話したことがない。
こんな毎日が過ぎ、いつの間にか2学期になっていた。
「では、2学期の生徒会長は誰がやりますか?」
と先生が言うと...
【・・・】
誰も手を挙げなかった。
1学期の生徒会長はあっさり決まったけど...
5分以上待っても皆、手を挙げなかった。
「じゃあ、じゃんけんで勝った人が生徒会長ね」
と先生が言い...
「「「じゃんけんぽい!」」」
なんと俺の一人勝ち...
その日の夜はどうして、と頭がいっぱいに。
「そういえばじゃんけん勝ったことしかなくね?」