Last day
--23:55@自宅--
なぁ小柴よ。
今から独り言をいうぜ。
お前はバツイチ子持ちと結婚したって
一報くれたよな。
結局、結婚式には呼ばれなかったけど。
てか。
そもそも式を挙げたのかな。
挙げてないのかな。
バツイチだと挙げづらそうだけど、
わからん。
それは俺の想像でしかないから。
お前がうまくいっているのなら、
俺はただただ嬉しいよ。
俺はさ。結局、
知り合いのツテを頼りまくって合コンしたんだ。
野菜が食べられない、基本肉しか食べない子。
かわいかったな。肌がつやっつやっだったな。
やっぱり肉食だとそうなるんかな。
でもそんなやつと付き合っても絶対破綻するからな。
連絡先すら交換しなかったけど、
元気でやっているだろうか。
んでさ、数年前よ。
結局、大学の時のゼミの友達が開いてくれた合コンでさ。
お持ち帰りしてさ。
その晩、5回くらい発車してさ。
前後逆だけど彼女ができて。
その子がヤンデレだったのは、また別の話だ。。。
なぁ。小柴よ。
俺たちこれでよかったのかな。
悩み事は全てと言っていいほど、何も解決してなくて。
時ばかりがすぎてさ。
ほんと。あまりにも矮小な存在で。
時々自分が嫌んなっちゃうけど。
そういや、たまに一緒に飲んでた松野っているだろ。
俺が奇跡的に開いた合コンで、付き合いだして。
結婚までいったんだぜ。
携帯落として壊れて。
お前の連絡先分かんなくなっちまってさ。
お前からの連絡がないと、
もうこっちからは連絡出来ない状況にあるわけだが。
電話されてもキョウビ、誰からの電話か
わかんないと出ないしさ、なんとも言えないんだが。
あの時、たまたま仲良くなってつるんだ。
ほんの一瞬だけ、人生という長い道程(童貞ではない)
の中で、併走期間があっただけなのかもしんない。
現に、もう何年もお前に会ってないわけだしさ。
でも、
今でもたまに、夜道を歩いて家に帰る時なんかに、
お前のことを思い出すことがあるんだ。
不思議だよな。なんでだろうな。
まぁお前が幸せであるならいいよ。
俺のケータイの番号は変わってないからさ。
よければ連絡してくれ。
俺もぼちぼちはやってるよ。
じゃあな。
これにて完結です。
大野コヨーテ先生の次回作にご期待ください。




