3話 買い出し
掃除していたら何だかお腹が空いてきたので近所に買い出しに行くことにした。
眼帯つけて、、、帽子かぶって、、、日傘も持って、、、
残暑といえど日差しは侮れないから完全装備である。
半袖に白いカーディガンを羽織ってサンダルを履く。
そういえばスーパーとかどの辺にあるのかよくわかっていなかった。
スマホを取り出しグー○ル先生で検索して見る。
検索するために立ち止まって、同時に立ち止まる足音にふと気がつく。
?
またちょっと歩いて止まってみる。すると足音も同じ様にちょっと歩いて止まった。
何回かそれを繰り返し、確信を持ったところで猛ダッシュして曲がり角の電信柱の角で待機してみることにした。
見失ってキョロキョロと不安そうに辺りを見回す金髪の美少女。
電信柱の影からそっと顔を覗かせると
「みょっ!!!?」
っと奇声を発したのが可愛かった。
警戒心を解いて宮子は少女に話しかけてみた。
「どうしたの?道に迷ったの?」
少女はブンブンと首を振って宮子を見上げる。
その瞳は榛色をしていた。
可愛いお顔に反して発言は物騒だった。
「勝負するために後をつけていたのだ。」
「勝負?」
「そうだ!金色の魔女!お前と勝負するためにずっと待っていた!!」
金色の魔女、、、元居住者のことだろうか、、、
「んー、、、人違いだと思いますよ、、、?」
首を傾げる宮子に少女はグイッと顔を寄せて眼帯をとった。
「ほら!間違いない!その金色の瞳がその証拠!観念して私と勝負だ!!」
んー、困ったなぁ、、、
「お腹すいたから食べ終わってからでも良いかしら?」
同時に少女のお腹もぐーっとなる。
「仕方ないな。食べてからでも許してやろう!」
顔を赤めながら少し慌てて言う様子も可愛らしい。
少女を見ていたら食べたいものが決まった。
「一緒にスーパーに来てもらっても良いかな?」
宮子は手を繋ぐために右手を差し出してみる。
小さい手がその右手の先をぎゅっと握って
「構わない!」
と少女はてくてく上機嫌で歩き出す。
その姿がやはり可愛らしくて宮子はクスッと笑って少しゆっくり目に歩き始めた。
幼女尊い