表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オシロイマツリ  作者: MasA
イナリカクシ編
8/26

事件

おんそれ送りの日はとても楽しくいい思い出になった。

来年もまた、おんそれ送りの日を楽しく過ごしたいなぁ…と部活メンバーの皆と一緒に語り合う。

そして、翌日学校に行っていつもどうりの楽しい日常だ。

「大田原くん、少し話がある人がいるそうです。校門で待ってるそうだから、行ってきなさい。」と公良先生がいう。

どんな話なのか気になったので、ニナに声をかけ抜けさせてもらった。せっかく楽しい話をしてたのに…とは思ったが、正直好奇心には勝てなかった。

「どーも、大田原さん」と気前よく名前を呼んでいるがこちらとしては全く知らない人なのであまり嬉しくは無かった。

「あ、名前を名乗らないと不審者も同然ですよね…ワタクシ、吉宮署(よしのみやしょ)の大蔵です。大蔵 石人(いしうど)。」とその男は言っているが、その「吉宮署」というのがよく分からなかった。

「あのー、吉宮署ってどういうものですか?」と確認のために聞いた。

「ん?あぁ、簡単に言えば、吉宮にある警察署ですな」と体格の良い刑事、大蔵石人は言った。

「まぁ、気軽に石ちゃんとでも呼んでくださいよ」と続けざまに人好きのしそうな柔和な笑顔で言って見せた。

「ところで、俺になんの話をしたいんですか?」単刀直入…とは言えないかもしれないが、とっとと用事を済ませてもらいたかった。みんなともっと話したいし遊びたいからだ。

「そうですねぇ…。これはあまりみなさんに知られたくはないんですがね、昨日の晩、冨岡さんが自分で自分の腕を掻きむしり、それを見た神宮寺さん…あぁ、紗夜さんの方がですね、ショックで倒れてしまったんですよ。もちろん、お二人共命に別状はありませんけどね」と大蔵刑事は教えてくれた。

「これは、噂話なんですがね、これはオシロイさまの祟りなんじゃないか、とか言われているんですね」とそんなことを続けて言ってきた。

「祟り?そんなのほんとにあるんですか?」と動揺しつつも大蔵刑事の意図を掴もうと質問した。だが…

「まぁ、ここら辺に住んでる人は信心深いですからそういう噂が流れるのはある意味では仕方ないことなのかも知れませんね…」とはぐらかしたのだ。

「なにかあったら、この番号にかけてきてください。私は、大田原さんの味方ですからね」と名刺を渡してきた。

-続く-

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ