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オシロイマツリ  作者: MasA
ノロイゴロシ編
18/26

寺田家の歴史

寺田家の歴史

寺田家については以前も話したような気もするが、おさらいとして説明しようと思う。

寺田家は、以前紅花商人として、紅花農家としても本県の経済・文化を支える立場にあった。現在は本県がダントツの生産量を誇るさくらんぼの農家としても本県を陰ながら支えている。

紅花については1度、本県でも生産されなくなって しまったが、現在は紅蔵庵やまるっと山城島などで紅花染めのタオルやハンカチなとが販売されている。

元は、紅花の生産地が本県、紅花染めの生産地が京都などであった。

その紅花を再び生産しようと活動していた県議会議員の大田原梨花さんという、俺の遠い親戚で戦時中の疎開時にお世話になった家の出身である方と共に当時の寺田家の当主が当時残されていた資料を提供し生産方法の研究開発を羽根見沢の農業試験場で行ったと、萌里さんが以前誇らしげに語っていた。


「でさ、なんでもえりん休んでるんのかな?」とニナがみんなに聞く。

「ん〜、昨日やる気出しすぎてその熱が治まらなくて寝込んでるとか?」と割と真剣に花南さんが言う。

…なんで真顔なの?とは思ったが、

「いや、先生とかに聞いてみようよ。もし、本当に風邪なりなんなりなら見舞いもしてあげたいしね。」と俺は返した。

「そうね、1日休んだだけで赤点とりそうだもんね。」と紗希さんがしれっと凄く失礼なことを言っている。

その時、公良先生が教室に入ってきた。

「さて、寺田さんに関することなんですが、まぁ、その、一身上の都合と言いますか…なんという、まぁ、色々です。」となんともハッキリとしない物言いで説明した。

「先生、私たち萌里さんの家行っていいですか?」とニナが確認する。

「えぇ、いいと思いますよ。あまり騒ぎを起こさないよう(わきま)えてくださいね。」と公良先生が釘を刺す。

-続く-

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