表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

3話

ご評価ありがとうございます。

謁見の間から少し離れた部屋につくと、そこには紫色の水晶が置かれていた。


「これは鑑定の玉石といい、称号を映し出すことができる魔道具です」


第一王女の言葉を聞いたテンプレ好きメンバーは、「やはり」と満足そうに頷く。


「この水晶に両手をかざしてください。このような感じです」

そう言いながら、第一王女は水晶に両手をかざした。かざしてから数秒後、水晶は光を灯し、文字を映し出した。


「えっと、聖女?あれ?あたし、なんでここの世界の文字読めるんだろう?」

文字を声に出して読んだ女子が違和感に気づく。


「召喚された勇者様は、力を宿す他にこの世界の言語も理解できるようになっていると、伝書に書かれておりました。なので私たちの言葉も理解できるのです」


「あっ、たしかに、他の世界なら言葉が違ってるはずだよな。」

別の男子生徒が納得し、他の生徒たちも納得したようだ。


「では、鑑定を始めましょう!」

両手を叩き、顔を傾けながら、とても麗しい聖女の笑みに男性陣は絶賛悩殺中である。


それにヤキモキした女性陣たちが、先に水晶に手をかざす。

最初に鑑定を行ったのはショートカットの元気ハツラツな女子である。


「あっ、私は武闘家(極)と書かれているな…」

これが凄いのかわからないショートカットの女子は、第一王女の顔色を伺う。


「やはり、召喚された勇者様はとても凄い称号であられますね!その称号は1等級称号です!1等級の称号はこの聖国でも10人いないほど、強力な称号です!」


「そう、なのか…。まだ自分の力がわかっていないが、良い称号なのであればよかった」


「はい!とても誇れる称号です!みなさんもきっと素晴らしい称号をお持ちのはずですから、ご心配なさらないでくださいね」


「次は俺がやろう」

前に出たのは克哉である。少し緊張した面持ちながらも、しっかりと水晶を見据えながら手をかざす。


「(克哉絶対大勇者だよな…考えてみたら大勇者もダサいから、勇者王のダサさも薄れるんじゃないか?)」

悠太はそう考えながら、克哉の称号が水晶から映し出されるのを待つ。


そして、水晶が発光し称号が映し出される。

「これは…大…勇者…?そ、そんな…こんな称号聞いたことありません!」


第一王女は慌てながらも、周りの生徒や克哉を心配かけないよう、続けて話す。

「取り乱してすみません。これは、名前からしておそらく、最強の称号である勇者の上位互換に間違いありません!こんな称号に出会えるなんて、思っても見ませんでした。克哉様は召喚されたときから勇気ある方だと思っておりましたが、とても才能に満ち溢れてい方だったのですね!」


「え、えっと、よくわかりませんがそれはどうもありがとうございます。」

しどろもどろになりながらも克哉はお礼をいう。


それを見たテンプレ好きメンバーの囁きが始まる。

「やっぱ克哉君が勇者かー、しかも大勇者だってよ!」


「うわ~、大勇者とか超強そうじゃん。ん?大勇者ってことはその上も実はあるんかな?」


「ぶぶぶぶひぃ~!例えば、超勇者とか勇者王とかかな?大勇者まではなんとか許せるけど、そんなネーミングダサすぎて生きてるの辛いぶひぃ!」


「ははは、たしかに!勇者王とか、無いな~!」





「…え?」

悠太は精神的ダメージを受けた。


効果はバツグンだ!


評価のほど、よろしくおねがいします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ