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エピローグ6『without fail』

十年前だろうか、ある少女はいじめられていた

髪が紫だから、陰キャだから、弱そうだから

いじめっ子達はそう言っていたのを今でも覚えている

少女は助けを求めた。先生、彼氏、近くのクラスメイト

彼氏はなんとかしようとしたが返り討ちに遭ったらしい

それから彼氏は見ていない。きっと会わせる顔がないのだろう

近くのクラスメイトはいじめられるからという理由で無視

まあ、これは仕方ない話だと思う

最後の頼みの綱の先生は相手にしてくれなかった

少女は絶望した。自分の無力さに、他人の非情さに

少女は自殺を考えたがやめた。確かに報道などで恨みを晴らせるがまだ足りない

その時、ある男性が一言だけ少女にこう言った


「君がもし運命を、そして人間を憎むなら。僕が誘ってあげよう」


少女は男性の言葉に乗ってしまった

男性の言われるがままに行動し

いじめっ子を全員抹殺した

気持ち良かった、快感だった。少女にはそういった感情しか芽生えなかった

その日から、少女の髪の色は真っ赤になったらしい




「・・・・それがすべて、金華山湯婆さん。あなたの過去なのですね」


学校の屋上、かなり強い風がなびく中

神谷伽耶は外を見ている金華山湯婆に問いかける


「わざわざここに呼び出したから何かと思えばそんな話ー?私そんなの知らないネー!」


「もう証拠は全て回収済みです、癪ですがあまり神宮寺財閥を舐めない方がいいですよ」


伽耶がそう言うと湯婆の目はガラリと変わった

まるで人が変わったかのように。


「なるほど、あなたがここに転校してきた理由はそれだったのね。ご苦労様」


「八坂藍を使ってまで実の弟まで殺そうとしたんですよ?どうしてですか!」


「気に食わないのよね、希望ある人が」


伽耶は問い詰めると、湯婆はすぐに白状した

希望ある人が気に食わない、それって人間全員と言っても過言ではない

伽耶は後ずさりそうになるのを我慢して湯婆をジッと見据える


「私はもう戻れない。まだ物足りない。この恨みが消えるまで殺してやる・・・・」


「そうはさせません!」


逃げようとする湯婆を身につけた体術でどうにか食い止める

しかし湯婆のポケットから出たものはナイフだった

ナイフ持った強盗犯なら何人も捕まえた

伽耶は少し余裕を持って湯婆を捕まえようとする

しかし湯婆は真上に跳躍し鉄条網フェンスに飛び乗る


「私いつからこうなったんだろう。私って悪いこ子」


「何をするつもりですか!やめてください!」


伽耶の問いかけには答えず湯婆は重力に身を任せて屋上から落ちていく

伽耶はフェンス越しに下を見ると

下には湯婆を受け止めた大谷丈瑠がいた

伽耶は急いで下に行き、未だに姫さま抱っこしている大谷の元へ行く


「困るね、人の人生に首を突っ込んじゃいけないんだよ」


「あなたが導いたんですね、どうして!」


「僕は彼女がしたいことにきっかけを与えたに過ぎない。彼女の選択を優先して(おこな)っただけだよ」


「あなたは・・・・一体」


「失礼だな、僕はただの帽子屋さ」


結局、伽耶は何も出来ず

気絶した湯婆をそのまま大谷が持っていくのを見ているだけだった


「恋愛さん、いつか絶対にあなたの周りが平和になりますように頑張りますから・・・・」

はい、ということで伽耶と湯婆編でした

湯婆の真相が明らかになりましたが、なんだかラブコメとは程遠い話になりました、お詫び申し上げます

伽耶が転校してきた理由がこんなことなんて誰が予想出来たでしょう

この二人は何かしらで出てくるかもしれませんね(何かしら出てくる人多すぎ問題)


まぁ、気を取り直して次回予告です

『桜と共に旅立つ』というものです

先に言います、高杉編と雲母編は別です

それでは、次回!

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