意外な組み合わせ?
状況を整理しよう
私と八千代は確実に高杉君に会うまで一緒だった
なのに高杉君に改めて自己紹介をするほんの10秒の間
すでに八千代は逃げ、二人きりの状態
ていうかあの時間でよく姿消したわね!
相変わらず運動神経えげつないんだから
「どうしました?」
「い、いや、あるやつに逃げられただけよ」
「あ、雲母さんこの後暇っすか?俺暇なんでランチでもいかが?奢るっすよ」
そんな事を言われ、まさかデートの誘い!?と思ったが
いい年こいて高校生の誘いを受けるわけにはいかない
と、思ってるとまたラインが来る
『行っちゃいなよ雲母、どうせ暇でしょ?』
・・・・八千代からのメールだった
さてはあいつどこかで見てるな
見つけたらハエたたきで叩いてやる
私はちょっとしたため息をついてから
「分かった。行きましょ」
・
・
・
・
「うんまーーーーーーーー!!!!」
私は周りの視線など気にせず
パフェを食べて思いっきり叫んだ
高杉君はびっくりしすぎて
スプーンくわえたままこっちを見ている
「は、はあ、それはなにより」
「パフェなんて初めて食べたわ!こんなに美味しいだなんて!」
「ははは、さすが金の姉、容赦なく高いもん買いやがった」
「あ、店員さーんメニューのここからここまで全部くださいな♪」
「まだ頼むんすか!?半端ねぇ・・・・」
「なによ、これでも抑えた方よ」
「それで抑えた方なの!?」
私は高杉君の金事情など眼中になく
今までに無いほどの食いっぷりを見せる
普段は甘党な私は最近食事制限していたので
ついつい手がどんどん出てしまう
「なんか、食ってる顔見てるとつくづく可愛いっすね」
急に高杉君から褒められ
私は危うく飲み物を吹き出しそうになる
八千代ぐらいしかこの顔を見せないのだが
私としたことが迂闊だった
恥ずかしさで頰を赤らめる感覚を覚える
「もう、この顔を見せた代償は高いんだからね」
「へいへい、分かってますよ〜」
「・・・・ありがと、ご馳走さま。美味しかったわまた誘ってね」
私は最後にいつものファンサービスの笑顔を見せてから
私は隙だらけの高杉君のおでこにキスをする
そしてメモ帳に連絡先を書いて置くと
私はそのままそこを立ち去った
「・・・・んだよ、この泥棒猫、これで惚れねぇわけないじゃん・・・・・」
「あ、お帰り雲母〜どうだった〜?」
「シャオラ!!!」
「おおっと、幼馴染にバックドロップなんてかまさないでよね」
「なら逃げんな八千代!あんた何処かで見てたでしょ!」
「なんのことかわかんないな〜♪」
私はさっき高杉君と会った場所に行くと
シェイクを飲んで楽しそうにしている八千代を捕まえた
全くこいつは昔から変わってないんだから・・・・
「あ、そうそう、さっき弟君見つけて色々提案したから聞いてみれば?」
「提案?」
私はケータイを確認すると恋愛から通知が来ていた
『今度の土日皆で結城さん家にバーベキューするんだけど、姉さんも来ないか?』
「これ・・・・は・・・・」
「なに書いてるのか知らないけど、行った方がいいよ、色々進展見れるからさ」
「ちょ、それどういう意味!?」
私はケータイから目線を外し八千代を見るが
そこに八千代はいなかった
プロフィール
金華山恋愛
高校3年17歳 身長172センチ
学 理系 体 空手系
名前のせいもあって中々友達を作れなかった男
物事において順序よく事を進めるが
恋系になると鈍感が光りだす
元々結城を気になっていて
今の関係に幸せを感じている
少し弱気でたけど言うことは言うタイプ
理不尽な目にあうと手から出てしまう
結城真里奈
高校三年17歳 身長 163センチ
学 文系 体 運動音痴 書道経験あり
冷静沈着、頭脳明晰
友達なにそれおいしいの?という
この三箇条を常に掲げている女
必要最低限のものしか欲しがらず
家に一人暮らしするなら
料理系しかいらないと言うほど
小説をこよなく愛し、色んな人と話したいが
鋭い目つきのせいで友達はいない
高杉暎
高校三年17歳 身長 170センチ
学 文系 体 バスケ系 色々な部活に引っ張りだこ
学校内で結構モテるイケメン男子
女子にはヘラヘラするが
男子にはちゃんと接してくれる
運動神経も抜群でとにかくそこそこの恋愛と友達になりだす
いつも駅をブラブラしていて
駅に行くと必ず彼に会うことが出来る
金華山 雲母
大学三年20歳 身長 164センチ
学 県内トップ 体 県内トップ
結構完璧な美少女(笑)の女性
看護師になるべくそれっぽい大学を歩む
弟に関しては複雑な感情をいだき
自分のものだったと勘違いをしている
弟の話を振るとストーカー気質とツンデレ気質が出るので
扱いには十分注意が必要
弟についてどう思う?と聞くと
この小説内では収まらないと八千代は言っている
佐藤 八千代
大学三年 身長 168センチ
学 謎 体 全国3位 バレー部
昔から雲母と同級生の幼馴染
男っぽい髪型に対し、そこまで男っぽい感じではなく
思ってることと喋ることが逆になることが多々
毒舌を笑顔で言う時があり雲母も引き気味
それ以外は優しいので安心していい・・・・と思う
神出鬼没で常に笑顔のため
学校の七不思議レベルになったこともある