飛び立つ場所
「守は・・・・一人でもやっていけるよ?」
守ちゃんの一言に俺たちはギョッとびっくりして見る
この子はどういうつもりだ?その歳で一人暮らしなんて出来るわけがない
そんなこと思ってると悠が口を開いた
「では何故。お母様はここにいらっしゃるんですか?」
「私は・・・・たまたまここに・・・・」
「守君はここが初めて来たと、道も分からないとなると大分遠いのだろう」
悠の推測は当たったようで口を噤んでしまう
悠は構わず続けた
「前に聞いたことあるんだ。一つの企業が倒産をした、とね」
それは聞いた事がある
でもあれは十年も前の話だった気が・・・・
まさか・・・・
「貴方と父親はその企業にいた人、ですね?そこからどんどんお金がなくなりストレスが溜まり喧嘩をよくして子供を捨ててしまった、といったところか」
確か倒産した企業は人の名前や企業の住所など徹底的に調べられてた気がする
悠はそこまで推測してたのに守ちゃんの住所は予測できなかったのだろうか
ここまで悠が言うと母親はそうよ、とだけ呟く
「例えどんな事が起きても子供を育てるのは親の務めでしょう?簡単に手放していいものじゃない。それに十年もの間何もしなかったんですか?」
「倒産して名前まで挙げられたのに他の企業が取ってくれるわけないでしょう!?もう私達には生きる希望が無いのよ!」
「ママ、あのね?守はお兄ちゃん達に会う前にあったお姉さんがいるの。そろそろ来ると思うけど」
守ちゃんがそこまで言うと
俺の背中に何かぶつかった衝撃が走る
うっ!?この衝撃は・・・・伽耶さん!?
「どうも皆さん♪どうやら間に合ったようですね♪」
「な、なんで伽耶さんがここに!?」
「守ちゃんの言ってくれた通り、契約は終わらせてきました。もう大丈夫ですよ守ちゃんのお母さん」
「契約・・・・?どういうこと守?」
「倒産した企業は私、神谷財閥が契約を結んでまたふたたび復活が決まりました」
守ちゃんはただ彷徨ってるだけではなかった
たまたまだろうが、会った伽耶さんに
神谷財閥が倒産した会社を契約して復活させる
その手続きを悠と会う前に先にやっていたのだ
どうやらそこは元々前に百華さんと結婚沙汰であった
ポラリス財閥が取っていたそうだ
また違う財閥が契約するとなると希望はまだある
「ああ・・・・!なんてことなの・・・・!守!私は貴方を捨てたというのに!」
「言ったでしょママ?守は一人でもやっていけるって。それに誰でも守れるように生きなさいと名付けたのはママだよ?」
泣きじゃくる母にそれを支える守ちゃん
何はともあれこれで解決・・・・かな?
もとの生活に戻るのは時間かかりそうだけど
あっそうだ
「なあ守ちゃん!どうせなら皆でパーっと盛り上げようぜ!色んな奴呼んでさ!」
「いいのお兄ちゃん?」
「元の暮らしに戻るには時間かかるんだ、大丈夫!俺の知り合いには三人の財閥がいる!真里奈さん!百華さんや他の皆呼んでパーティーだ!」
清水 守 12歳
青い二つ結びの髪
喜怒哀楽をあまり見せない大人しい子供
実はI.Qが150以上あると噂
身なりを正しくすればかなりかわいい
その見た目を武器に男を騙したりすることも多々
12歳にて神谷財閥と契約の話をする
実は大食いだけど太りはしない




