俺が全部奪うから
私は予想だに出来なかったことに
口を金魚みたいにパクパクさせる
八千代も同じ反応してるので北条先輩は爆笑する
「お前ら二人して金魚かよ!驚かせて悪かったな」
珍しく謝った先輩は八千代にケータイを返す
それでようやく八千代が声を出す
「な、なんでここに?」
「お前がどっか走ってたのを見て一応追いかけてきたんだよ」
「て、ていうかあんた八千代の許可も取らずにそんなこと言っていいの!?」
「付き合うってのは結婚を前提にするのが常識だろ?それと一緒〜」
呆気からんとそんなことを言う北条先輩に
八千代は顔を真っ赤にする
そりゃそうだ、だって今のは
結婚する、って言うのと同じことである
「あ、あの、でもいいんですか?わたしで」
八千代がそんなことを言うと
北条先輩は微笑みかけて八千代に顎クイをする
「今まで女を一杯口説いたけど、俺が好きなのはお前だけだぜ?」
そう言って長めの間接キスをし始める
私は見るに耐えず、そこで感心してる知沙を違う部屋に引っ張り出す
あの様子だと先輩は本気だ
八千代もまんざらではないだろうし
このまま見守るか?
「たまには見守るのもいいんじゃなぁい?」
「そ、そうだけど心配じゃない!」
「ちーちゃんって本当に心配性だねぇ」
「じゃあどうすればいいのよ!」
「人の心配より自分の心配じゃない?きーちゃん?」
自分の心配、と言われ心臓がドクンとなる
なぜ、知沙がそれを知っているのだろう
私がかなり動揺していると知沙は面白そうに笑う
「きーちゃんのことならなんでもお任せ♪それが私でしょう?私と同じくらいきーちゃんのこと知ってるやっちゃんも自分のことで精一杯みたいだし」
私は知沙に隠し事は無理だと判断し
鞄から出した書類を知沙に見せる
その書類は県外からの看護系病院の求人票である
先生からかなりこの場所を推薦されたのだ
それで悩んでて買い物で気を紛らわせていたのだ
「ここってかなり遠いし有名なところだよね?」
「ええ、休みなんてあったもんじゃないわ。エリートってこれだから苦痛よねえ」
私は嫌味っぽく言って見るが
怒ったり嫌そうにはせず、ただただ笑っている
「今度はあなたの番よ。きーちゃん」
知沙はそんなことを言って部屋を出る
何の話だ、と思いついていくが
部屋に戻った時には知沙はいなかった
その後八千代にも聞いたが知沙はどこにもいなかった
そして八千代の直談判により八千代の親の再婚は延期になり
先輩と結婚を前提に二人暮らしするらしい
・・・・次は私の番、か
えーっと、知沙の言うように次は雲母編となります
前に二学期のイベントどれかをやる、と言いましたがもう少しお待ちください




